
高野山からケーブルカーで降り、極楽橋から乗車し新今宮で下車しました。
ご住職もマネジャーも紅葉の美しさに大いに喜ばれました。
なんば駅の混雑を避け、新今宮にて車イスの準備を依頼しておいたのですが、なんと改札を出た大通りでホテルまでのタクシーをキャッチしてくださったのです。
たぶん15分くらいかかったと思います。
タクシー乗り場がないからとはいえ、南海電鉄さんありがとうございました。
老母の生活が落ち着き、退院後1ケ月の手術部位経過のレントゲンも問題なし・・・
というわけで、留守を夫に任せてちょっと長旅にでかけます。
14年お手伝いをしてきた「サールナート法輪精舎」のご住職が、最後の日本旅行というかおそらく
最後になるであろう帰国をされる

インド・サールナートの遺跡公園で出会ってから18年。ちょっと生臭さのあるワイルドなお坊様でした。
まぁ80歳を目前にした昨今では、ひと皮むけて普通のおじいちゃんに脱皮しておられますが・・・
ひと皮むけたところを期に、学校経営の第一線を退き隠居生活に入るとお知らせがあり、実現した旅行です。
現地事務所を開設した支援団体が潰れたり、横領騒ぎが頻繁だった時代があり、細々とした活動だったが
会員はすべて旅行中のサールナートで住職に出会って入会された方ばかり。
その住職の学校建設・運営に賛同し、帰国後に寄付としてお寄せくださった資金を管理し、現地へ直接届けるまたはご住職本人へ銀行送金する手段をとっていたので、スムーズに安全にシンプル支援ができた。
おそらく区切りとして組織的な活動/ホームページ運営・ニュースレター発行といったことは終わるでしょう。
私の役目も終わります。
2003年に連日夜なべ奮闘して立ち上げたホームページは拙いながら、年配の会員さんは字が大きくて読みやすい、現地報告が画像で見えるので分かりやすいと、ほんの一部からおほめ頂いた。
住職の高齢化は会員と私の高齢化でもある。
よい潮時と思う。
無事にお供を務めてきます。
11月13日ころまで概ねブログもお休み。ネタ・時間・気力があればポチポチと。
リンゴがたわわに。
枝を低くし作業しやすくする栽培方法ではないので、天に向かってノビノビと・・・
10月27日撮影
「退院後1ケ月頃に、左大腿部のレントゲンを撮ってください」と主治医から通告されて退院した。
10月24日
リハビリ科のある病院へ。初診手続きも事務局の協力でスムーズかつ早急に完了。
2番目のはずだがなかなか呼び出しがかからない。
どうもリピート患者さんが次々と入室しているようだ。
先生と面談する患者の2番目だったのです。
レントゲン結果もデジタル化のようで、時間をあけてやっと呼ばれフィルムを眺め説明を聞くスタイルではない。
先生はパソコンに入力しながら話されるので、母の顔を殆どみていない。
「はい問題ないですよ」
「次は右脚を骨折する確率が高いから、気をつけてください」と注意があり終了した。
”注意”より”なんもなかった!”に力点をおく彼女に、室内履のかかとを踏んでスリッパにしないよう強く注意するのは、いつも私の役目です。
今後の決め台詞は「こ状況での次の骨折にはお付き合い致しかねます!」にしよう。
早く終わったので青空のなか東山方面にドライブし、上條さんでおそばを頂き、リンゴ農園の傍を通り過ぎて帰りました。
この日は前夜から冷え込み、北アルプスが美しく雪化粧。
勿論初めて見る山々に母は嬉しそうだった。
空よ山よ林よ田んぼよ畑よ・・・ありがとう
母はそれなりにホーム生活を愉しむようになってきた。
お出かけ前のすまし顔。籠の鳥では老けこみそうなので、いや充分老けてはいるが活性化のため、買い物に連れ出す。

私はさっぱりダメだが、父の遺した預金を母はわずかながらも運用管理していた。
元気な頃は一人で生活全般にわたり工夫し無駄なく生きてきたことが、今回の転居作業から読める。
しかしまあ一人の転居といえども、いろいろ大変である。
例えば大阪での生活基盤としていた銀行が都市銀行であり、安曇野市にはないので松本市や長野市まで出かけることになる。
ホームでは大きな現金や重要なものは部屋に置かないのが原則。
住所変更など各種事務手続きが済むと、コピーしてコレコレシカジカ完了!と報告する。
まだしっかりしているので手ぬかりなく処理しないと、質問がとんで来るのである。
こうして無事転入し10月1日安曇野市民となり、

地元の銀行に口座開設をし最近になって新聞も取り始めた。
室内をカスタマイズする余裕すらあり、ひと安心の日々となってきた。
住めば都か・・・
老母を安曇野へ迎え、落ち着きを見せているので自身の生活のリズムを整えようともがくが
どうも乗りきれない。
大阪滞在中の最終月の9月は、疲れが出始め昼食夕食を外食傾向になってきていた。
自宅へもどっても体がキッチンにフィットしない。
つまり食事の用意が進まないのだ。
なら畑へ行って活力をもらおうじゃないか・・・
元気のないナス。でも最後までキチンと頂きましょう。

6月上旬ころに植えたサツマイモの苗は、肥料を1度施して放置していたままだった。
掘ってみたが、やはり・・・・。
茹でたが、繊維が粗く口に残った

ルバーブが繁茂しているが、収穫時期は年2回が望めるというので、寒くなる前に収穫してみよう。
ピーマンと万願寺とうがらしは食べきれないほどの収穫がある。
しょうがは春に植えたが、さっぱり芽が出ないので放置していたら・・・
ひぇ~

掘ってみると、葉に比べて小ぶりだ。

小さいが香りは一丁前なのでしょうがグラッセをつくってみようかな。疲労回復に良いおやつだ。

優等生のトマト
2日あけるとこのくらいの収穫があり、重宝している。

中玉は割れるものもあるが、もう少し頂けそうだ。小粒はピクルスの瓶に放り込むと結構美味しい。
黄色は庭のトマト
大根を植えられなかったのが心残り
たまねぎは間に合いそうなので、景気付けに苗を買うとするか
そうだ、なっちゃんと苗を分ける約束だった!
余談
8日の夕方、気分転換に松本文化会館へ加藤登紀子さんのコンサートへ出かけた。
第一部では鎌田實さんとの対談があり、おふたりとも早くから福島に入り特に子ども達の内部被ばくと今後の健康について深く心配されていた。
鎌田さんはチェリノブイリ支援と診療ボランティアの経験を交えスクリーンによるプレゼンで詳しく説明されました。
そのなかで「出来るだけ新鮮で農薬のない野菜を食する」ことの重要姓を説いておられました。
世間の関心が薄れてきた昨今、原発をもう一度考えよう
外出先の夫から届いた本日の松本城

9月30日
89歳で転居することになった母は、京都駅9時25分発の”しなの9号”で新しい旅立ちをして安曇野市民になりました。
リハビリが始まった当初から、自宅へ戻り以前のような気ままな生活を夢みていた。
なんとか歩けるようにはなったが、主治医の先生から
「一人暮らしは無理だねぇ。もうゆっくりしたらどうですか」
と諭され観念した。
見学して気に入った地元のホームへ入居しようと決断したものの、いかんせん長野は遠い。
3ケ月も身近に接していると急に寂しくなったのか、決断をした翌朝私の携帯電話に、
小さな声で「一緒に長野へ行きたい」・・・・熊はもう頭にいないのだな。
予約を入れたり断ったりふた悶着の末、安曇野市内の住宅型老人ホームに落ち着いた。
私ならここで暮らしたいと思える施設から、8月上旬空き情報の連絡があったのを母は断ってしまった。
そして落ち着いた別のホームで、みなさんから歓迎を受けて9月30日の午後入居したというわけ。
旅の疲れもなく、さほど哀しそうでもなく、おそらく「なるようにしかならん」と覚悟したのだろう。
さいわい10畳の個室なので、馴染みのタンスや父のお手製ラックなどを持ち込んだのがよかったのか、
朝焼けの美しさに感動したのか、10月1日は爽やかな顔をしていた。
自宅整理の際いろいろなものを見つけたが、ずいぶんキチンと管理していたのには感心しきり。
見習いたい。
そしてこれからの生活に、つかず離れずそっと寄り添ってゆこう。
私自身の新生活でもある。
老人の留守宅滞在は、とにかく不便きわまる
新しい道具や調味料を増やすのは、後片付けに手間が増える。
工夫する朝食

主婦の知恵はたいしたものです!
畑の野菜、トマト、万願寺とうがらし、ジャガイモ、タマネギに安曇野「俵屋 塩こうじ」をのっけてとコショウをふる。
おぼろ豆腐も混ぜてポン酢をポン。
この日はパン、ハム、グレープフルーツ、ヨーグルト、紅茶でした。
結構美味しい。
ほかにコンソメなしのスープは
じゃがいも、タマネギ、かぼちゃ、ピーマンを適当に切る。
塩麹、コショウ、チーズを加えコトコト煮て、牛乳を足して出来上がり。
あれば、夏に冷凍保存しておいたもろこしの粒もOKね
これだって結構おいしい。
猛暑に疲れた体にいいでしょ?
社会見学気分でふたつ目のホーム見学。気に入ったようだ。
生活相談員の方が同じ姓、孫のお嫁さんと同じ名。出来過ぎのシチュエーション。
24室と小ぶり。同じ館内にデイサービス部門があり、同じスタッフが介助に当たる。
ごく普通に生活している方や、車椅子から解放されて歩けるようになったと喜ぶ男性。
外部の方も受け入れているデイサービス。リハビリ訓練室があり、母は嬉しそうだった。
しかし自宅にもどりたい気持ちは変わらないようだった。なかなか冷静である。
せっかく外出したので、モール街で食事をすることにしよう。
消化器系の病気ではないので気楽である。
看護師さんに伺うと「どうぞどうぞ愉しんできてください」ホームの車の送迎つきである。
帰院時間を1.5時間延長し、お寿司をたべました。
そして帰り際トイレに寄った時の、母のつぶやき。
「トイレごときで、こんなに不便になるのか」と嘆くのだ。
車椅子で移動していたのだが、多目的トイレの順番を待つもどかしさ。
一般トイレで済まそう(「私はもう歩ける」という)と奥に行くとまたまた行列。
私が帰ったあと主治医の先生から「美味しい食事を作ってもらい、生活はもうゆっくりしてはどうですか?」と話があったそうだ。歩けるだけでは生活は無理なのだ。血圧が高く貧血をたまに起こす。
戦力外通告みたいな気分だっただろう。きっと
夕刻、立会いの看護師さんから「今日見学のホームにゆきます」という伝言。
持参家具の採寸をした。使い慣れた、見慣れたものは、きっと役に立つだろう。
今朝本人から「ひと晩考えて、安曇野へ行きたい」と電話がきた。
ひぇ~結局スタート地点にもどったのだ。大丈夫か~。
二晩考えたほうがいいんじゃない?
以前「あんな田舎」とソデにしたホームは、おかげ様で…とは言わないが、「今は満室なんですの。」
孝行娘のつぶやき・・・・あ~あ、ふりだしだよ。

信州の山道に似る高野山への道から眺める景色。下のほうにポツンと一軒家。
ここはかつて弘法大師が、山をめざした旧道だそうな。
標高550メートル。
右へ裾野が広がる美しい景色をみる山あいの道幅は、やっと車がすれ違う
母はリハビリ訓練が進むにつれ、自宅戻りの執着がますます強くなってきた。
ただ杖をついて歩けるだけなら、それはよし。
しかし生活となると・・・・
親子ともども初経験だから、先の見通しがたたない。
一旦は安曇野へ行くといった。その方向で準備を進めた。
少し元気になると、地元に残ると言い出す。
ではと、今後の参考に有料老人ホームの見学をする。
ブラウスにスラックス、帽子をかぶり、唇に紅をさす。
「あらぁかわいくなったねぇ」とヘルパーさんに声をかけられ、澄ました顔で
施設から迎えの車に乗り込む。
予想より立派で気後れしている。耳が遠いので頓珍漢な受け答えをしても澄ました顔でいる。
本人が行くと選んだ施設だが、現実とフィットしないのである。
病院の看護師さんからは「本当にお母さんは行きたいのですか?」と言われ、私の顔を覗く。
ったく~の心境である。
今日は2ケ所目の見学日。リハビリ訓練に支障のないよう、時間設定する。
思えば私たちの移住の時は、全く関心も転居する気もなしだった。
そこへトラブル発生。しんどい入院生活を耐え、・・・私も。
今回も「あんな田舎」と安曇野転居をソデにした。
今月末には退院しなければいけないのに、まだまだぐずぐず決めかねている。
居宅一人暮らしの道を選んだ場合、この半月は大忙しである。
ケアマネージャーと面談し、プランを作成し部屋を改造したり、新たに必要になる家具やその他小道具の調達をすることになる。
レンタルだからと安易な考えはいけないと思う。1割負担云々は結局無駄をつくりかねない。
またあれじゃこれじゃと決まらないのだろう。
自分ですると意地をはった以上、自身の手で進めよ、がんばれ!
あと半月の辛抱だ。今月末にはさっさと信州へ帰るよ~。
なして今夏の暑さに大阪で耐え、秋風の吹き始める10月に信州へ戻る・・・・
ヘルパーさんの出入りにストレスがたまり、やがてバスで買い物に行ったり、食事に出るのも億劫になってくるだろう。
再度の骨折もあるかもね。
もう呼びつけないで!と、祈り宣言しよう。

ブッダは、『運命でなくすべて因縁である』と、説いたそうな
さて結果はいかに。
余談
14日には長くお世話になっている補聴器センターが、病院まで出張して保守点検をしてくださる。
オーダーたが、痩せて耳穴が小さくなってはいやしないか?
母のリハビリ訓練が順調で安定してきたため、私の病院通いが数日おきになり一段落。
時間に余裕ができたので、出来るだけ自炊を増やしている。
自宅から野菜や好物のお菓子が届いた。
封をあけると新聞紙のクッションの下に、ぎっしり詰まっていた。
整列!

なす、万願寺とうがらし、とまと、ピーマンは畑から直送だもんね、ありがたい。
蔵久のかりんとう、飯田商店のみすず飴(果汁100%のゼリー菓子)も、心憎い配慮
なぜか”長野県産”ぶどうと幸水なしも入ってる。
そうかこちらで果物は山梨県産が主流、野菜は信州産が多いけど。
息子の奥さん達は届くとこうして広げたり、孫娘の受け取り情景の写真やコメントを知らせてくれる。
なるほど開陳作業はワクワクするんだ。そして工夫しながら冷蔵庫へ納める。
新聞紙にくるむクール便は、到着時も鮮度が保たれていることがわかった。
送る前に品種と数量をざっとメールで知らせている。
冷蔵庫のキャパを確認しているのだが、嬉しいことに殆どの場合「ぜーんぶOKです!」と返信あり。
冷蔵庫が満杯になり、幸せな気分になった。
余談
今夏の体調管理に知人から「甘酒」を勧められ、なるほどいい感触。、
相性抜群だったので再度amazon.comで取り寄せた。
いくつか他商品を試したが、今はこれに落ち着いている。

残暑バンザイ!