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5月の散歩道

上旬
建築現場の裏の道から西を見上げると、遠くに有明山がみえます。信濃富士と呼ばれて、
綺麗な形を描いています。現場では、木が繁っている時は見えなかったが、伐採した後は
木々の間からわずかにみえていました。
2階からはもっと見えるようになり、ちょっと得した幸せな気分です。

信濃富士

現場から北へ3分ほどゆくと、突然こんな景色が飛び込んできます。
遥かかなたに雪をかぶった白馬連峰がみえます。目前の川は中房川。
中房温泉郷から旅をしてきた川です。

はるかに白馬連峰

中旬
幹線道路から現場に向かう山方面の道が素晴らしいのです。昨年春、現地へ見学に行く時
”マイロード”になる予感が・・・・
改めて雑木林と花々の美しさに感動しまし。
信州は花が一斉に咲き始めます。特にオレンジ色の山つつじが好きです。

田んぼに映る「かえるの合唱つき有明山」

遠くの雪山は燕岳(私はテーブルマウンテンと呼んでいます)

マイロード沿いのれんげつつじ

移住したら、住人さんと仲良くなって、株分けを頼みたい

しかしその可憐な姿と色に見せられて、思い切って近くの家のドアを恐る恐る
ノックしてみた。「ハイどうぞ、大事に育ててね」と気軽に返事がかえってきて、
すたすたと庭へ出向き「これなんかどお?」と大きめの株を指さす。
結局「梅雨の頃のほうが根つきがいいから、その頃腐葉土と一緒にどうぞ」
で本日は解散。ドキドキしたのがうそみたい。
帰りがけに「穂高をつつじでいっぱいにしたいのよね」と笑顔の素晴らしい人でした。
(ちなみに写真の家のかたではありません)

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5月の訪問者

最大の協力者、家族の訪問
息子達は関心を持って古民家の進捗を見守っています
思ったより大きい、木の香りがする、また来るわぁとさまざまな反応を示しました
新しい故郷になる予感が・・・・

思いがけず棟梁のファン登場

21日の午後、穂高のリサイクルショップに立ち寄った際、トラックの社名を見た
男性が「小林さんですね?以前から新聞(たぶん地域情報誌)の記事でいいこと
をおっしゃるなあと、関心していました。記事はスクラップしています」と申し出られた。
話が及んで、現場が近いからどうぞということになり見学していただきました。

この日はリビングに置く古箪笥の設置にも大進展があり、充実の一日となりました。

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浴室は夫唱婦随で作られた・・・

毎日快適に過ごすための浴室選びは真剣でした。システムキッチンと同様、資金的な配慮から
トステムの「レフィノⅣ」を選びました。
さて工事当日、ご夫婦の業者さんが来られて、黙々と手際よく作業を進めます。

写真左:内部の部材を取り付ける奥さん。写真右:内外関連の取り付けは夫婦揃って「エイヤー」

東側の朝陽のあたる窓とパネル、天井はご主人が・・・

1日半をかけて、さあ出来上がりました。茄子紺とグレーのツートンカラー浴室です。
建物が重厚なので、台所と同様に浴室も思い切りシンプルにしました。
勿論高齢化対策にバーを設置し、入口は引き戸にしてあります。棟梁の提案でタオル掛けを
入口そばに設置。これもバーの代用になります。

朝風呂が楽しみです うふふふ

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台所をデザインする

キッチンは主婦にとって大いなる城です。こだわって当然の領域だから、相当時間を
かけて遊んでいる。システムキッチン(この言い方は嫌いだ)の選択は、棟梁の仕事
関連でいえば、トステムがベストだということ。つまりサッシとあいのりで値引率な
ど特典がある。しかしここはこだわりたいので昨年の秋に各メーカーの大阪ショール
ームを歩き回りました。
予算度外視とことんこだわるならTOYO(個性的)、 新製品の面白さで選ぶならサンウ
エーブのラヴィータ(キューブの組み合わせ自由設計)クリナップはあまり関心がな
かった。高級感ならYAMAHA 
しかしなんのことはない、結局予算を考えると、トステムに落ち着きました。

書き込みが多いのは、それだけ修正が多かった証拠 

キッチンの北側は2階にあがる階段です。その箱階段を利用して、食器収納庫を造る
と聞いていますが、実態がよくのみこめませんでした。骨董屋にある箱階段を想像し
てもらうと、想像できるかもしれません。

上には梁がわたり重厚な箱階段があるならと、電燈は昭和初期の六角の和風を2個を
入れることにしました。あの頃のガラスは大変味があるといわれていますから、初点
灯が楽しみです。
それなら流し台などは思い切りあっさりにしようと、メタルタッチでまとめました。
どうなることやら、素人のデザインナーで

食洗機はパスして乾燥機のみ。背の低い妻は上部のデッドスペースにいつも悩まされる。
夫は便利屋のようにあれとって、これとってと言いつけられる。高齢化に向け踏み台は
心配ということで、解決には、乾燥機と頭上収納は昇降式を採用しました。
最近は停電もあまりないことだし。

レンジフードのサイズと昇降機のドアに問題が・・・・
検査を通らないサイズのレンジフードを設定していた。ここで変更。そして背の高い夫が
家事をする時、フードの先が当たることも発覚し、結局7万円の追加になり、とほほほである

さてもう一つの問題
昇降機のふた開閉の形が変わるという。写真左は従来型、右は改善型。たしかに従来型
は背の高い人には、顔面にふたが当たりそうだ。「お客様の声」を反映させた改良だと
思うが、問題は横から見た時のデザイン」が新型は不細工であること。
後日、夫が立って検証すると、レンジフードも昇降機のふたも改善型のほうがよい。見
た目より機能を優先した。こちらは価格変更なし。やれやれ

あれこれ遊んでいるうちに5月19日基礎工事が始まりました
担当は舛田さんです

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書院風障子を小窓に再生考

ラッキーに尽きる。
デザイン性にすぐれた日本の建築様式の一つに欄間と障子があります。欄間というより
スクリーンです。それを現代風に利用したいと考えていました。

5月6日12時30分 急遽トラックに便乗して現場を出発。
2時間後やっと発見した資材で、私が来るのを待っていたとしか思えない。

2週間前、小林棟梁たち4人が別仕事で出かけた北安曇郡小川村の山の中腹で、庭先に
うちおかれた欄間らしき建具2枚(書院風障子?)を発見。帰り道に寄るべしが、家を見失ったとのこと。
そして本日めでたくゲットとあいなりました。
留守番の高校生らしき青年が仕事先のお母さんに連絡して、快く了解を得た次第です。
気持ちだけの格安で譲っていただきました。

掃除してすりガラスを和紙に代えてスクリーンのような使い方で、こんな素敵な小窓の出来上がり。
1階リビングの吹き抜けに面した2階蔵の間の小窓で、真鍮の取っ手をつけた開閉式になります。

おしゃれと通風ですな。

1階リビングから見上げると

築70年の民家の純朴な青年がかわいかったです。
写真は中年の棟梁ですが、バンダナはかわいいでしょ

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記念樹決まる!

どんぐりの新芽
上棟式の日、現場で拾ったどんぐりを、大阪で鉢植えにしていたら、こんなに芽をだしました。
現在15センチ。これを穂高の家の記念樹に決定!早速生まれた土地に移植することにした。
枯らさぬよう大切に育てよう。

現場に移植し、仮の碑をたてる。大きくな~れ 

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山菜 蕨を食す

5月10日
棟梁からたくさんの蕨を頂いた。昼の休憩時に現場近くの畦道で摘んだ蕨です。
仮住居のワンルームマンションでは料理がむずかしいなあ。一晩重曹でアク抜き
して翌朝はそのままでサラダ代わりに、夕食では油揚げと煮物に。美味しくでき
ました。まさに産直野菜の極みでした。白いのは煎り米ぬか入りヨーグルト。
ヨーグルトも美味しい安曇野産を探そう。

充実の朝食

自家製「笹すし」に応用(写真下左)
煮物の蕨を「笹すし」もどきに飾ってみました。
以前内山紙を何かに使いたくて飯山市へ行った折、JR飯山駅のすぐそばに笹ずしの
「大将陣」がありました。
このあたりではもうこのお店だけのようです。
近くの山で笹を失敬し、堀金物産センターでやまくるみを調達して、はい出来上がり。
トッピングは錦糸卵、ワラビ、紅しょうが(紅色にするべし)しめじ、山くるみでした。
久しぶりに来信の夫へ手料理進呈。

本場笹すしはこんな形(写真下右)
上杉謙信の軍勢に地元の農民達が提供した食べ物です。笹をお皿がわりにひとつづつ
ほおばります。そうカットピザを食べる要領です。形は可愛く、味は素朴

並べると、自家製はちょっと貧弱なのが悲しい

どちらの写真も携帯電話のカメラで撮影したもの。
恐るべし携帯電話カメラ、あなどれません!

笹ずしに興味ある方は
「大将陣」へジャンプしてご賞味ください。

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壁の断熱とサッシについて

4月上旬
サッシが取り付けられ、壁の下準備が始まりました。

杉材の桟がはりめぐされ、ファイバーグラス(グラスウール)で断熱し、吉野石膏の不燃ボードで防音と壁の下張りの役目をしています


各部屋の壁にボードがはりついてゆく

外側の横板はサワラを2センチ間隔で、しっかり貼ってあります。法的には2から3センチまでと決められていますが、2センチ間隔はかなりしっかりものです。
サッシは寒冷地対応として勿論ペアガラスで、厚さ1センチの空間のあるものです。
メーカーはトステムのブラウン系を採用した「防寒はまかしとけ!」とばかり頑固そうな素材です。


余談ですが、この時期に撮った外観写真をメールで見た人が、早とちりで「れんが壁ですか?」

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単身赴任へ

夫ではありません。妻の単身赴任!
ありえな~いとたいていは思うでしょう。
法令、設備、資金は夫が◎ 建築イメージやディテールは妻の方が◎、
と自動的に分担していました。
そこで・・・・

当初より棟梁からも「是非一緒に家を建てましょう」と参加型家造りを勧められていた。
安いアパートを探す、に加えて、携帯電話が繋がる+インターネットが繋がる+最低必要
な家具がついている(二重生活のため買い揃えられない)=レオパレス21となりましたが、
安いとはいえなかった。D社の家電レンタル+アパート家賃の組み合わせのほうが高かった

結局車で現場へ向かう距離や、生活周辺の便利さを考慮して決めました。
おばんも住まうレオパレス。紀香さんとはイメージが違い過ぎますが、収納が多く、ごみ管
理もよく、まずまず安心でスタート。ところが、ひとり暮らし用はキッチンが狭いのが困る。
基本的に3食料理をするようにはなっていないのです。
IH料理器、電子レンジ、洗濯機、冷蔵庫、バストイレは別機能、シャワー浴室乾燥つき、テ
ーブル(固定 72センチ角)と椅子2脚、テレビ、ベッドとなかなか便利にはできていますが
キッチンだけは残念です。
駐車場は破格の3.000円/月!

大阪の自宅にあったワゴンと小さい椅子で、クローゼットの半分をパソコン室?
に工夫しました。これで、デジカメ・スキャナー、プリンタがセットできます。
たこ足配線が素敵!
こうして4月18日からめでたくひとり暮らしが始まりました。

優雅な?パソコンルーム

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スッキリポールって何?

3月中旬
電気工事屋さんと打ち合わせが始まり、問題が2点ありました。
一つはテレビ。映画とニュース好きには必須アイテムです。この地域の屋根を眺めると、どうもアンテナがたくさん立っており、ほとんどの家に丸いパラボラがあります。つまりアンテナ類が3個必要ということになります。ぴかぴか三州瓦の上に、トンボみたいなアンテナが立つのを想像しただけで残念でなりません。そこで提案されたのが「スッキリポール」同じ気持ちの人が世の中にはいるのです。1本のポールにトンボ2本(将来のデジタル化に備える)と大福1個をまとめて設置して、すっきりさせるという方法。うん!これならと納得しました。

高さ7メートルでOKと電気屋さんは判断しました。
やれやれ。
このポールにボックスがつきます。このボックスに電灯・電話・テレビ・BSCSアンテナがすべて収まります。だからスッキリポール。船のマストを想像してください。
ここでまた予算オーバー。

もう一つは、LANケーブル
大阪では無線をとばして、2台のパソコンを使用しています。息子達のパソコン持参にも重宝していました。
今回は無線では無理とのこと。有線ケーブルだとジャックはいくつ必要になるのか?
来客用の和室と夫婦の書斎、老後の寝たきりも踏まえて寝室にもと、結局4ケ所になってしまった。
とほほほである。