Posted in

雲の平を目指して一人旅最終回

タイトルは「雲の平目指すも挫折の記」にすべきだった。
反省

30日満員だった鏡平山荘をゆっくり出発し、わさび平小屋へむかう。
まもなく着地だと気分が楽になり、足元の石にも余裕あり。

花はマンネングサだと、行き違いの婦人たちがワイワイ。

僧侶に似る

花はともかく美しい蝶

目途がついた。まもなくわさび平小屋です

出発日からかなり雪どけ。5日ぶりだもの。

わさび平小屋にも泊まりたくなった。お風呂にはいれるのです。
いやいや明日は新穂高から自宅までの運転が・・・・などと理由を探す。

翌朝の朝食は、まるで旅館並です。

そして新穂高へ下山開始。このコースは標準タイム通りでした。
前泊のホテルでは、延泊に次ぐ延泊にも関わらずじっとジムニーを預かってくださった。
ありがとう。

安房トンネル手前 平湯に「ひらゆの森」があります。

宿泊施設ですが、500円で日帰り温泉入浴も可能で露天風呂がいくつかあります。

なんだかんだといやはや、悲しくも面白い山旅でした。

「雲の平」リベンジはありやなしや。年齢と体力勝負なり

Posted in

雲の平を目指して一人旅5


7月29日
さて・・・と曇天だが腰を上げる。
本日のコースは26日の逆。三俣峠から巻道を下ります。

同年配と思しき2人の男性が同行してくださることになり、
山荘を後に三俣峠を7時に下山開始。

信大ワンゲル部出身の楽しい方々でした。
峠で「ワンゲル部の歌」を歌詞を思い出しながら元気に歌い、この景色の中では
さぞ気持ち良かろうとこちらまで楽しくなった。

私は次に踏むべき石をうまく見つけられない。
前後の指導者にふみ足の基本を教わる。

疲れない歩き方は
①小股で+段差の小さい石を踏む
②三点支持を心がける
2本の脚と2本の腕。そのうちの1本の手をフリーにして岩などの支えに利用する。
なるほど!

時間をかけてゆっくり歩くと慣れてきた。
最後の登りはきつかったが「随分上手くなった」と褒めていただき
10時双六小屋に到着。

本日お休みという三俣山荘の女性スタッフに偶然出会い
4人でラーメンやうどんでランチ。

当初の計画では雲の平山荘から双六小屋で宿泊のはずだったなと、逡巡する。
11時15分発。またまた3人で次の宿泊地、鏡池山荘へと下山開始。

エンジン快調で14時半着。
さぁビールで乾杯!(私は飲めませんが)
写真を送る、オコジョを見たから写真を送ってあげるなど
まるで子供!
腕のすぐ側まで来たとジジババで談笑。

5時半頃から夕立のような大粒の雨。
降雨の隙間をぬい


槍はいつも役者であります。

定員オーバーに小屋は大混乱。
私は8人部屋の布団1枚を確保したが、廊下や談話室に臨時布団で溢れていた。

三俣山荘で隣だった女性が、どこかの山に立ち寄りここの山荘に来たらしく、
最後の最後までふとんを敷く場所が確保できず、じっと待っておられました。
山小屋は決して宿泊拒否はしません。
受け付けた以上は、たとえ食堂にでもふとんを敷き確保してくれます。

「二人で一緒に潜りましょ」と勧めてもきっぱり「順番を待ちます」とのことでした。
私みたいな甘ちゃんではない根性。

山小屋は早い時間に着くことが大切なんだと、学びました。

Posted in

雲の平目指して一人旅4

8月27日
身体も心も落ち着き、さて下山をと思ったがどうも雨天。
厳重装備で鷲羽岳へ向かう人々、双六方面への下山者たちを見送った。

エイッヤと腹をくくり滞在を楽しもう。
伊藤正一さんの著書「黒部の山賊」を読了。
  画像はamazonから拝借
愛すべき山男たちとの交流を、楽しく一気に読みました。
書棚に置かれてあるので多くの旅人が読み込んだのだろう、古びています。

28日台風7号通過で三俣山荘3泊目
太平洋沿岸にそって東北へ進む予報が見事に外れ、北へ向いたための直撃だった。

ゲスト名主となる?
山荘の子供たちとひとときゲームに興じる。

壁の上のほうに『雲の平のうた』の張り紙


ネットで探しました。
伊藤知子さん作詞  故伊藤正一さん作曲だそうです。
いつの日にか真相を聞く機会があれば・・・ 

こんな資料も。

現在の山荘主 伊藤圭さんが「伊藤新道を再興したい」と、活動の様子を
先日のテレビ放映でみました。
まっ私には登る機会は訪れないだろうけど。 

居心地の良い好きな山荘・山小屋に滞在し、近場を散策するスタイルもあっていい。

Posted in

雲の平を目指して一人旅3

7月27日 3日目の朝三俣山荘を6時発で黒部源流へ下る

岩苔乗越経由➡祖父岳(じいだけ)を越えて雲の平へ入る予定だった。

ところが左の直登コースの道にある水場を通ってしまった。

見上げると・・・・だめだ!

水に浸かり足元ずぶ濡れで靴が重くなる。
間違えたことにショックで参った。
すぐそばに予定のルートがあるのだから、修正はきくはずだが心が折れた。

雲の平へは断念。
三俣山荘へ戻る途中に軽い転倒を起こし、立ち上がる元気が失せてしまった。
しばらく休んでいたら、音もなく歩いてきた人影に顔をあげた眼前に、突然青年がいた。
まるで光輝く仏さまのようだった。
聞けば、三俣山荘から水晶小屋に移動中のスタッフだという

細い体に私のリュックと振り分け荷物で背負い、三俣山荘へ戻り届けてくれました。

気を取り直し一人でゆっくりと山荘へ戻る。
途中ポカリスエットを手にした若いおかみさんと、小学1年生の娘さんが青年と一緒に降りてきて

「お帰り~」の笑顔に、うっかり泣きそうになったが堪えた。
娘さんは小さい頃から夏は山荘で過ごし、付近一帯は自分の庭だという。

山荘入り口前のハイマツにいる鳥も迎えてくれた。

山荘に着くや、スタッフたちの「お帰り~」コールにずいぶん慰めていただきました。
今朝は合唱で「行ってらっしゃ~い」と送ってくださったのに。

自分で撤退を決めることは勇気がいるんですよ、と。
せっかく来たからと無理して事故につながることもあるそうな。

2階のサイフォンコーヒーを飲みに上がると「お帰り~」
「ただいま~。ちょっとね、ここのバーにまた来たくなってね」とニヤリ

皆さんありがとうさんでした。
明日から予想外の滞在になるとは予想だにせず、夜はふけました。

Posted in

雲の平目指して一人旅2

2日目いよいよ雲の平への基点となる三俣山荘へ。

26日。鏡平山荘から双六小屋へ向かう。小屋を出てまもなく中道を行くか?
巻道を行くか?の選択をしなければならない。
中道は高度を上げ丸山(標高2854m)と三俣蓮華岳(標高2841m)を越える。
ほとんどの登山者は双六岳や鷲羽岳といった名峰を寄り道登山しながら黒部最深部を目指す。
余裕のない私はただひたすら山荘を目指すのだが、三俣蓮華岳には登頂したいなーと。

中道は眺望を堪能、巻道はお花畑に期待できるらしい。
今日、やや楽(たぶん)な巻道を行くと帰路に天候が悪い場合、往復とも巻道になる。
  三俣山荘ホームページから拝借

思案の末、中道を選択するも
結果は「えらいこっちゃ」岩場の連続だった。

スタート

イワカガミ

振り返ると鏡平山荘

しばらくしてライチョウに遭遇。会えると男性も女性も幸せな気分になる鳥

三俣蓮華岳だとおもったら丸山

ふ~、下山して・・・・三俣蓮華岳へ向かう。ここですでに14時!
標準コースタイムの2倍かかっている

到着

三俣蓮華岳頂上

いつも思う
歩いている時は「どうしてこんなところへ来てしまったのだろう?いずれこの道を下んるんだー」
頂上に着くと「やっぱり来てよかった!」と

お~ 三俣山荘が見えた! 正面はデッカイ登山者憧れの鷲羽岳

登山開始直後に会ったご老人は
「鷲羽岳の写真を撮りに行く」と大きなカメラを抱えておられたっけ。
鷲羽岳登山のために三俣山荘に来る人も。

山荘2階には19時から21時まで開くバーがあります。
雲の平や、三俣山荘・水晶小屋の建設当時の映像や伊藤新道を切り開いた
創業者の紹介ビデオなども観賞できます。

ジャズが流れる19時過ぎの・・・

ここまで
奥方の歩行に時間がかかる方が、結局われわれ女性2名のサポートをしてくださった。
ありがとうございました。

三俣山荘ホームページ

Posted in

雲の平目指して一人旅1日目

そうかここは岐阜県。木製のベンチに”さるぼぼ”の彫り物

新穂高温泉の登山案内所に届けを提出し7時出発

リュックは8キロです。

わさび平小屋の手前にヘリが頻繁に現れる。上の山小屋へ物資の荷揚げです。

わさび平でしばし休憩。スタートから1時間30分で着、
私としてはまずまずのコースタイム。
冷たい野菜や果物が木桶に浮いている。
塩が用意されているのは下山者には嬉しいサービスと言える。

先の先の先の上から下山してくる人は、一気に新穂高温泉へ下り
遠方各地に帰る最後の宿舎であり、休憩所です。

9時20分いよいよ登山道に

このあとから石・岩・石の登山道

12時秩父沢へ。冷たい水面から涼しい風がやってくる。多くの人がランチを楽しむ。

花の名前は得意ではなく、また見るだけで十分満足。
帰宅後、図鑑でしらべようと思ったが現在その気力なし。

キヌガサソウは分かる

「放射状に並ぶ葉の様子を、奈良時代の高貴な人にさしかけた衣笠に見立てたことに由来する」
とネットから引用

これは嬉しい・・・  あと5分

鏡池に到着。槍は見えませんが、好きな1枚です。

15時20分、鏡平山荘に無事到着。テラスでビールを飲みながら山談義に花が咲いています。

Posted in

念願の雲の平を目指す!

結論から
雲の平へは到着できなかった。
新穂高温泉~三俣山荘のピストン山旅でした。

さらに天候不順と予想外の台風通過が重なり日程延長。
しかし三俣山荘他の小屋滞在中、
デコボコ石の山道で同行してくださったり
楽な歩行のアドバイスを伝授頂いたり・・・・
多くの親切な方々に出会いました。

一番の驚きは、なんと元気なじいじ+ばあばの多いことか!
私とご同輩はもちろん、80歳代の腰のやや曲がった男性女性も。
リュックの大きさがまず違う。ふ~

以後、7月25日から31日帰宅までを手短かに綴っておこうと思う。

2日目26日の朝・・・鏡平山荘近くの鏡池に映る逆さ槍ヶ岳(小さくて見つけられるかな?)
山友が欲しがっていた1枚

水面に全く波がない

Posted in

わさび平に新緑を求めて

ブナの森が好きです
6月を待って、かねてから訪ねたかったわさび平へ。
自宅から➡安房トンネル➡平湯を経て新穂高温泉へ。

深山荘から川をまたぐ広場の無料駐車場へ車を置く。

双六小屋事務所が作成のイラストマップを頼りにスタート。

事務所はほかに 鏡平山荘 双六小屋 黒部五郎小舎を経営する。 

駐車場から登山指導センターへさらにロープウエイ乗り場への近道を利用

残雪の雄大な山。
登山指導センター前を左折し登山入り口へ進む。

小ぶりなホテル ニューホタカがある。
温泉日帰り入浴ありというので帰りに寄ってみよう。

入り口の「林野庁ゲート」へ到着

脇の看板

右俣林道は槍ヶ岳方面を目指すコース。

左俣林道がわさび平へ行くコース。今回はこちらから。
この地図ではわさび平まではすぐ到着しそう、だが1時間20ほどかかった。

いよいよ山へ向かう
同じく双六小屋ホームページから下記の地図を頼りに

残雪

ここらあたりからブナが多くなる

途中の白い橋に「キケン渡らない」の看板はなかったと思うのだが、
しばらく歩いて川が左手にあるので間違いに気づく。

戻り、奥へと行く。
道なりの茶色の橋を渡ると右手に川となり、やれやれ。

笠新道入り口の小さな看板あり。

傾斜が出てきた山方面へ歩むと

到着~
右側に開店準備中のわさび平小屋。
昼食中のスタッフが温かく迎えてくださった。

左の間の道を進むと、鏡平山荘、双六小屋へと続きあこがれの雲の平ルートです。

ニリンソウが出迎えてくれる

静かな美しい水辺。この水は飲めます。

大きな平らな石の上で寝ころんでいたら、1時間ほど眠ってしまったらしい。
スタッフの姿はなく、来た道を戻りました。

途中軽トラとすれ違い、スタッフにさよならの合図。
その後、往路で間違えた白い橋の側には「わさび平小屋は➡」
みたいな看板が取り付けてありました。

本格的なオープンは7月から。
帰りに立ち寄ったホテル ニューホタカは、食事なしの自由度満載の山小屋風。
温泉はいいらしい
呑気なおじさんオーナーには好感。

結局今回は情報収集のみ。いつの日にかの楽しみ。

Posted in

筑波山

難易度は高くないが、コースによっては手ごわい箇所もある筑波山。
一度は登りたいと東京での所要を終え、つくば駅へ。
つくばエクスプレスは、JRではない。
成田エクスプレスと印象深く見えるが、私鉄。
都内秋葉原や北千住から乗り換えて終点。郊外の通勤電車と言った趣か。

翌朝、駅近のホテルを出発。
駅前のバスセンターからシャトルバスが出ている。

コース図

ハの字型に、右にロープウエイ、左にケーブルがある。
私は、神社からロープウエイの右側の登山道「白雲橋コース」を登り女体山を目指す。
頂上では左へカーブし尾根伝い男体山方面へ、そしてケーブルで下山した。

さて登山開始
筑波山神社から白雲橋コースへ入る

想像していたより岩場が続く。

信仰の山であるから修行者の道であり当然と言えば当然。

石門
古くから神々の世界と現世を分かつ場所とされてきた。
今にも落ちそうで恐れおののいた弁慶が「七戻り」したという。
現在では、驚きもせず平然とくぐるパワースポットである。

まだまだ岩場が続く

女体山頂上へ
絶景です

若者が「リオだ~」と叫んでいました。

つつじで有名な山でもあるそうです。

連絡路を男体山へ向かったが

頂上を目指さずケーブルカーで下山し

筑波山神社にお参り。

北千住から三軒茶屋駅へ
息子夫婦に「美味しい焼き鳥とワインの店」の夕食をごちそうになり、
翌日夕刻に穂高へ。

絶景が楽しめるハイキングコース・・・と記事があったが、
なかなかどうして岩場ばかりの急登ありトレッキングでした。

夏登山到来のスタートです。

Posted in

徳本峠クラシックコース3

朝食を済ませ、峠の小屋で高山さんの消息を伺って下山スタート

登りを思うと下山は楽勝

明神に到着するとこのご褒美

高山さんは、嘉門次小屋に繁忙期のお手伝いに来ておられました。
大勢の方に会われるのできっとご記憶にはないでしょうが、
お訪ねの経緯を話すと気持ちよく歓迎してくださいました。

私のアイドルですから記念写真も。

(実は同い年でした)
抱えている本は「山と渓谷」5月号です。

78ページに「古道・徳本峠道の道普請」の紹介があり、高山さんは
峠越えの道整備をボランティアで行う『古道・徳本峠道を守る人々』の代表でした。
メンバー5人で、5月中旬春の巡視点検から11月上旬の冬季対策(2018年度計画から)の
活動をしておられます。

登山道に幾つかしっかりした新しそうな橋と、横に朽ちた古い丸太の橋があったのがその整備。
おかげで私たちは安心して渡れる。
内心ではこわかったけど・・・・・

初めて小屋でお会いした時の笑顔は健在でした。
お元気でご活躍くださいね。

梓川の清流のように懐かしく優しい心もちで、上高地をあとにしました。

余談
高山さんとの出会いは2010年8月
恥ずかしながら当時の記録
徳本峠小屋探索