Posted in

美ヶ原高原 山歩き

ガイドをして「こんな美しい天気初めてです」と唸らせた

遠くのとんがった槍ケ岳は見えますか?

今年は松本市制100年記念で松本市ではなんだかんだとイベントが続く。
そのひとつ、信州の山岳ガイドと行く『100周年に100名山に登ろう』
6コースの第1回目6月23日が美ヶ原だった。梅雨シーズンで期待薄との予想に反して・・・・
この晴天は神に感謝だ。日ごろの行いがなんとかのレベルではない。

詩人尾崎喜八の詩集『高原詩抄』に収蔵の『美ヶ原熔岩台地』 から
「登りついて不意にひらけた眼前の風景に しばらくは世界の天井が抜けたかと思う」と
刻まれています。同じように登って来ても、あ~あ表現がまるで違う・・・・


霧が深く、今のように開けていなかった頃は遭難者が多かったので、慰霊碑がいくつか建っている。
この塔の鐘は遭難防止の道しるべとなるのだそうです。
山頂は”王ガ頭”ホテルとアンテナ群。その先の”王が鼻”には石像群がある
美ヶ原熔岩台地の石だらけ証拠写真
左:ホテル前から茶臼山方面  右:鉄平石のあいだから植物が。都会ならど根性~~

写真左:王ケ鼻の石像のひとつ  右:本日デビューの山岳ガイド君。石像の中で違和感なし

美ヶ原はジェット気流のおかげで、標高2000メートルにもかかわらず森のような樹木もあり、里でみるような花々もごく普通に咲いている
左はオドリコソウ  右はショウブ(標高が高いので背丈は低い)

標高2034メートルだが、集合場所がすでに1450メートル。標高差584メートル

 眼下に集合場所、三城いこいの広場駐車場
8時30分登り開始。15時30分到着のゆっくり山歩きでした

余談1
王ケ頭の王は、遠くから見ると動物の頭部に似ていることからライオンと見立て、頂上だから頭。
王ケ鼻は、同じく出張った鼻先に見えるので・・・・。鼻は松本市側へど~んとせりだしています。
早くに知っていれば横顔を見上げたのに・・・・・
余談2
うまく撮影できなかったが、富士山も八ガ岳連峰も蓼科山も美しく見えたんです

当ブログはトラックバックを公開しておりません

Posted in

北アルプス眺望・・・長峰山

入梅宣言した途端に晴天がつづく。数年前にも同じ状況があって宣言を引っ込めたことがあった。引っ込めるくらいはいいけど、夏の水不足が心配ですねぇ。

でもって近所の『長峰山』を歩く。頂上からのぼやけた北アルプス

北アルプスと安曇野田園風景が一望の里山である。頂上まで車で行ける山でもある
標高935メートル。登山口が見つからず行きつ戻りつ30分ロスをする。
”こちらから”の看板が低く、雑草に覆われていたので見落とし、アスファルト道を行くと途中で切れた。カンタンな里山歩きで有名な山が、こんなはずではないと引き返す。さて仕切りなおし

やれやれ完全な散歩道だ。標高差300メートルくらいと目測する
登り始めて10分ほどに古びた夕日鑑賞スポット・ベンチがあり、座ってみると確かに真ん前

誰にも逢わない。熊は出ない地域のはずだが、自然と大きい声でひとり歌う。

里と同じ花が咲いており、標高900メートルでもショウブが咲くことを知る

 もうすぐ頂上の手前にある小さな道祖神。下山までの無事を祈る

さあ到着・・・・・・na・na・na なんじゃこれは!

木製の展望台と歴史の塔(これは避雷針の役目も持つ)

ここにこのデザインの必要性が感じられないのは、私だけかな?
そばの黒御影の石碑には
『歴史の塔  過去がある 英知がある そこに輝く未来がある』
う~ん???????

帰り際、家族に抱えられたご老女が、この景色を見るなり「わぁ@@△@@○@@」と声を発した。”車で頂上まで~”には必然性ありかも
朝やけ夕日の時間帯には望遠カメラ+スタンドのシャッター放列だそうな—-わかる

ガマズミ 花はこれがイチ押し

登り1時間(樹間に見える山を眺めながら)下り30分の楽しい里山歩きでした
登山口と駐車場は安曇野市明科 長峰荘

おまけ
検索していたら、こんな面白い青森の長峰温泉がありました

Posted in

青柳宿

5月下旬の話
晴れそうなので四阿屋山(アズマヤサンと読む)へ行くことになった
しかし予想していたより黄砂と松花粉が多く、里山歩きに変更した。
約1時間で集合場所「坂北」駅に到着。
駅舎を覗くと手書きの村の紹介地図があった。役場の職員さん作成ですって。ひょっとして中学生かと思ったが、口を滑らさなくてよかった

 A3サイズの1/4

以前テレビ旅番組で見た善光寺西街道・青柳宿の最寄駅だった。これはラッキー
駅から3分で宿場の入口に到着する。

家を新築しても昔の宿場の屋号を掛けている。大和屋 紅葉屋 近江屋などなど

写真はないが当時の水路をめぐらせる石垣や、改築されているが本陣も現存

ここで村の広報アナウンス「昨夜県道付近で熊出没。注意!してください」えっ
そのすぐあと見たこのリンゴの木・・・・「熊に削られた?」

 そばに居た人が「いや、病気さ、△☆~」

そのままどんどん進むと切通しに出た。岩山を削った通路で高さは4~5メートルくらいはありそう。山を切り開いて作った細い道のことで、防御のためにわざと細くしてあるらしい。普通車なら通過できる幅だった


たいしたもんだ。当時の工法ではどれくらいの時間がかかっているやら・・・

右側の岩山には、いくつもの石仏が点在している

 
ここでカメラの電池が切れ、予備を忘れてきた。

このあと青柳城址へ
しかしお金をかけて整備したであろう公園は、雑草がぼうぼう、訪れる人もなさそうな雰囲気だ。
役場の話では、季節によってはそれなりに近郊からのハイキング客があるようだ。
近辺には神社や史跡が多いらしいので信仰心の篤い地域のようである。

ここは善光寺西街道。東海道や中仙道を筆頭にこんな街道(サイト拝借)があります。

Posted in

虫倉山

ある晴れた日に虫倉山(頂上1,378m)へ登った
自宅から登山口までR19経由で1時間半くらい。村自体が起伏に富んでいるので標高差は複雑だが、600メートルくらいだろうか?
山の上り1時間半~2時間 下り1時間ののんびりトレッキングだった。
出遅れたのがいけない。せっかくの北アルプス眺望がややボンヤリ。春は朝一蕃はすっきりするが、10時をすぎるともうヘナヘナである

信州百名山とかで人気があるのか、頂上は超満員。
360度の展望が広がるが、写真を撮るにも人がはいり、食事をするにも背中がくっつきそう・・・・うっかりしていると人間も「おむすび ころりん」
二等三角点は(鉄腕アトムの)お茶の水博士?

なだらかな初心者向(不動滝コース)だけでなく、やや健脚向(さるすべりコース)もあり、何回か楽しめる山のような気がする。標識や登山道がよく整備されており、村人の歓迎ムードが読める。

初めて見る花をみつけると、帰宅後の名前探しにまた楽しく時間を過ごせる
ユリ科のシロバナエンレイソウ(本種)とエンレイソウ(変種)

ちょっと不謹慎な表現だが、本妻と?が同居しているような感じ

蛸のような根っ子

山から下った帰り道の素晴らしい遠景は、中条村の山里。美しい棚田をいくつか持っている村です。
美しいコーン形の杉は京都の北山杉を思い出させた

日本の正しい山里

高さを誇る山もすばらしいが、今里山が注目されています。後世に残したい自然遺産だと思う

Posted in

陽気に誘われ美ヶ原へ

ひと雨ごとに新緑が目に眩しい美しい日々

先日美ヶ原へ車で出かけた。もう何年前になるだろう、一度行ったきりです。
山本小屋という名の美ヶ原高原ホテルが気になり出かけた。
クネクネ道に慣れるため浅間温泉から林道を上る
左:みどり湖では釣り人がのんびり湖を独り占めしていた
右:保育園児や家族のイラスト入り植樹記念札がかかっている。
荒れた山の再生事業かなぁ?その後成長した樹を見に来る。素晴らしいアイディアだと思う。えんえんと続く小さな樹

標高2000メートルの高原だというのにツーリングの若者達、そっと通り向けるとおじ様だった。
こちらは自動車のカーブ運転に緊張しているというのに、彼等は悠々と美しいお尻を見せて走り抜ける・・・・

途中北アルプスの峰々が迎えてくれたので、常念岳(左の三角)も有明山(右の台形)も入れたくてズーム写真を無理矢理作成した。
修学旅行の銀塩カメラ時代の拙い手法だったっけ

それどころではなかったが常念坊が現れていたはずだ。

遠景だとこうなる!朝一番はすっきりしているが時間とともにぼやけてくる

 ここまではよかった

武石峠へぬけて美ヶ原高原美術館を目指す
峠への左折を見落とし別の美ヶ原高原駐車場へ到着してしまった

順路まで15分くらい戻り右折し、またまたクネクネ道を1時間ほど下って上る
△負け惜しみ:四駆切替とカーブ運転の練習だい

さて目的の駐車場に到着。見上げれば、なんじゃこれは?

大駐車場からはホテルや小屋や美術館へは徒歩のみとなる
山本小屋というのはそのあたりの地名で、バス停も山本小屋が終点である。

行きたかった山本小屋は美ヶ原高原ホテル・山本小屋
美ヶ原高原の開拓者です。やや古くなっているが、山小屋の雰囲気を残していた。コーヒーを頂き、高原を見下ろすお風呂に入ってみる。花の季節には早すぎた

駐車場近くには信州美ヶ原高原山本小屋ふる里館というちょっと古めかしい名の看板がある。物産館かと思ったら王ケ頭ホテルの兄弟格として5年前にオープンしたホテルでした。
老舗山本小屋はちょっとつらいなぁ。
山男なら老舗山本小屋に泊まって付近の山を歩くだろうな
いずれにしても朝焼けと雲海を見に行く価値はありそうです

向こうに見えるのは
△たぶん:道路地図だが物見石山1985メートルではないかと思う

 そうなら山本小屋から50分くらで行ける山だ
方角からすると頂上から浅間山が見えるんではないか?
地図が読めるようになるときっと面白いんだろうな

Posted in

戸谷峰

雨のち輝く七変化という名のモミジの若葉


ローマは一日にして成らず————-確かに
自宅から見る燕岳、里から眺める常念岳。せっかく近所だから死ぬまでに一度自分の足で歩いてみたい。
4月13日 松本のNPO法人「やまたみ登山学校」開校式に参加。1年間のプログラムである
基本の『き』を学ぼう。正しい歩き方、地図の見方、必要な装具などの机上講習9回と実際のトレッキング11回で、日帰りや山小屋1泊もある。
冬山までは望まない!

4月22日は松本市の東北、戸谷峰登山。もちろん日帰りである。有名な山というわけではなさそう。
いざいざ行かん

  新品は靴とパンツのみ
曇りのち雨予報だが、遠足じゃないから雨対応の勉強も必要だわいと出かける。
自宅から午前8時集合の場所まで車で45分。初めての道を走るのは不安だった。
さぁ、出発前の持ち物点検。これだけは用意というものとストックの使い方で本日はスタート。

登り始めがすでに1000メートル地点。そりゃそうだろう、我が家の標高が約600メートルだもんね

頂上1629メートルを目指し歩き始める。いきなり急勾配と斜面の細い道である。こりゃ大変だぁと思ったが、道々小さい花や珍らしい樹木の説明に足を止めるので、何とか頂上へ到着した。時期がもう少し遅ければニリンソウの群生が見られるのだそうな。
ランチ45分休憩を含み往復6時間のトレッキングだった。
写真左:頂上ではガイド4人による山菜のてんぷらサービスに舌鼓
写真右:私の弁当。昨夜の残りものたけのこご飯のおにぎり2個と焼き鳥、トマト、手作りふき味噌

アウトドアにはおにぎりだけで充分だけど・・・
写真左:山頂から遠く北方向に「常念が見える」とつぶやいたら隣の人に「あれは横通岳だ」といわれ、夢を破られた
写真右:二等三角点。等級は頂上地点からどのくらい広い範囲で見渡せるかを表しており、一等に富士山がある・・・とガイドから説明を聞く。するとここの展望は広いのだ。

ここで学習:
□サイト拝借による三角点の説明1
地図をつくるために行う三角測量において、測量の基準となる地点。そこに設置した標識。一等から四等まであり、一等三角点は一辺約45kmの三角形を構成するように設置されている。三角点は、見晴らしが良く、測量がやりやすい場所に作られるので、山の頂上にあることが多い。しかし、頂上(その山の最高点)を示すものではない。三角点には、頂面に+の印をつけた角柱型の標石(柱石)が地面に埋め込まれている
□サイト拝借による三角点の説明2
一等以下四等までの三角点は、地殻変動その他を知る重要な点であるので、一等18cm角、二等と三等は15cm角、四等は12cm角の御影石(花崗岩)若しくは硬質の岩石の標石(形状は別記)を、その地点に埋設してあり、上面の中央に+が刻まれてあって、その中心が三角点の位置であり、高さである。
ふ~ん、三角点石を計測しなかったが、15センチ角より大きかったような気がする。二等が右書き、点の文字が點と旧漢字であるから古い設置だということがわかる。三角点の設置・管理は、太平洋戦争以前は主に陸軍参謀本部陸地測量部が、戦後は国土交通省国土地理院が行っている。
というから、国土地理院の地図には設置山に△のマークがあるんだ。
まだある
三角点の石を壊すと、測量法の規定により2年以下の懲役又は100万円以下の罰金ですぞ

いくつかの山の写真をみると頂上に神社や祠があることが多い。我有明山もそうだ。これからは、あれば祠を撮ることにしようと思う。登山者の安全を祈る祠もあれば、里人や村人が願いを込めて積み上げたものもあるだろう。歴史や風土を見守ってきた祠にはきっといい顔があるような気がする。

こわいけど愉快:
熊棚(くまだな)ってご存知?
左:登り途中にガイドから説明のあった熊棚
右:下りでカメラマンがよじ登って棚の中を探索
帰りにはきっと・・・ともくろんでいたに違いない。覗いた彼は「まさに芸術!」と感嘆の声をあげた

熊が餌をとるために、ドングリなどが実った木の上に上り、安定して座るところをこしらえて、そこから枝を引っ張りながら実を食べる場所。熊出没の山ということより、あんな細い幹と枝によくぞ・・・・と感心する。機会があれば芸術作品を見たいものだ。

珍しいものでは:
我近所では高すぎてきっと見られない唐松の花。白いしゃくやくの蕾

余裕たっぷり:
帰りの休憩時間に寝転んで撮影の、径路目印の中部電力鉄塔と倒木の樹皮