Posted in

けつだし山

すごい名前の山は、安曇野から東山の向こうに見える

正しくは入山。地元の人はけつだし山で馴染んでいるという


登山学校やまたみから山歩きに出かけた。いつもは登山口の分かりやすいコースだが、今回は読図の勉強とかで林道から藪をかき分け進むらしい
右:イノシシだろうか?土をひっくり返して餌を探したようだ。

白樺やブナの入り混じった森とワイルドな枝ぶり

これも立派な山頂標識である。角のすりきれた三角点

これがブナの葉です・・・と枯葉の中から

  波形の葉淵の凹部に葉脈が繋がるのが特徴だ
■資料から
木偏に無と書いてブナと読ませた古人の智恵をふと考えた。無いようで有るのがブナである。山地に無言で立つだけで、その地下にたくさんの水を蓄えるのだ。

本日の”スペシャルサービス” リーダーから豚汁をご馳走になる
机上講習の「コンロの使い方」の実践編。小雪がチラッと舞った楽しい山頂ランチでした

テント設営の練習もしたのだが、食べるのに夢中で撮影を忘れた。熱々で美味しかったこと!
配膳漏れの鍋が発見され、都合3杯ずつの大満腹でした。
おにぎりが / そっとリュックに / 後戻り

下山後、鉄塔そばで「ザイルやカラビナを使った」安全確保の実践編・
危険を感じることなく、ワイワイキャッキャと遊んでしまった

自身の歩行に精一杯の私には、こんな訓練までは余裕がない。とほほである

それでも歩きながらきのこを見つけるあつかましさに、あきれる。
メンバーからも分けてもらって、ほれ!このとおり。

  かさがやや開きすぎのクリタケ
その夜美味しく鍋料理に・・・ごちそうさま
けつだしならぬ毎度ながらあごだしの山行でした

記事内容と関係のないトラックバックやコメントは公開しておりません

Posted in

ブナ林ふたたび

今日は立冬。ブルブルッ朝7時の外気温3℃、昼間は17度と暖かかったんだけど

先日、機会到来で近場の里山「四阿屋山」へ行ってきた

山頂の東側は息をのむ大きなブナの林


標高1387メートルの四阿屋山は四ケ村(坂井村、本城村、坂北村、麻績村)の境界にあり「四ケ村の屋根の四阿屋である」という。
上田市には深田・日本百名山の「四阿山」があるが、これも”あずまやさん”と読む。紛らわしい

登山口までの標高があったので、行程は登り1.5時間下り1時間のゆったりコースだった。
沢のような窪地沿いに登るが、枯葉のカーペットで頂上近くになると湿気をたっぷり含み、けっこう滑る

登山口から2番目の鳥居とそばにある祠。村民に親しまれている信仰の山のようだ

開けた見晴らし台と第3の鳥居を越え、急階段をあがると古びた社殿があり、その裏はもう山頂だ
写真左:坂井村指定天然記念物「四阿屋山ブナの原生林」の後斜面にブナ林が広がる
写真右:行程時間が短いので同行メンバー持参のコンロで湯を沸かし、『カップおこわ』を食す

晴天だと北アルプスも見渡せるらしいが、当日はこの画像が精一杯。ど真ん中の薄黒い三角が常念岳

ここが頂上!の標識がない。三角点の石はあったので、風雪に木が腐ったのか?はたまた近くに炭あとがあったから焚き火にしたか?まさか~とは思いたい

写真左:幹が束になったブナの兄弟
写真右:古い大きな幹の中は空洞で、大人が座禅を組めそうな広さ(鍋倉山の森太郎も空洞だって)

山にエイ?

  落ち葉拾いも楽しいもんだ

新緑の頃、また鍋倉山と四阿屋山に登りたい。きっと美しいだろうなぁ・・・・

余談
飯山市図書館から借りた「なべくら山の森太郎」。絵本仕立てだが、資料としてもよく出来ている

森林インストラクターの資格取得に挑戦している大阪の友人から「ブログ見た。森太郎の本をプレゼントするよ~」
ほんの半日違いだった
■どっちも正しい?
先日の森太郎と森姫記事内で”森太郎”はNHKのドキュメンタリー制作の際命名されたと書いたが、本には昭和50年初頭から地元の人々が「森太郎」と名づけ親しまれていると書かれていました

記事内容と関係のないトラックバックやコメントは公開しておりません

Posted in

森太郎と森姫


シロブナが多いといわれる関田高原。鍋倉山の美白ブナ


ブナといえば白神山地、丹沢が有名ですが、北信州飯山の関田高原にもある。
その中の鍋倉山へ登山学校から出かけた。
予習では標高は1289メートル、登山口900メートルくらいと見当つけたので、しめしめ里山だわい・・・とタカをくくったのはまずかった。急登あり、雨台風の影響でぬかるみ道あり、張り出した枝、毛細血管のような根が細い登山道を谷に向かって這っている。つまり滑るんですぅ。怖かった

登山口手前の田茂木池

  携帯電話カメラにて

左:登山口付近から見る向かいのブナの森。ブナは茶褐色、黄色や赤はカエデ類、ヤマウルシ
右:登山者を規制したいために道路脇には表示看板はない。数メートル上から何枚か用意されていた

森太郎・森姫とは巨大老齢ブナの名前で、数年前NHKが取り上げた際名前をつけたもの。ブナには雌雄はないので、ネーミングに問題はあるが、評判となり登山者が増えたという。
ブナの寿命は300~400年くらいなので仕方ないとはいえ、根を踏まれることで衰弱したのだ。現在はロープをはっているが、時すでに遅し。

急登を30分くらいの分岐点から数分下って「森姫」に逢う。

来年まで元気でいるかどうか?
しばらく紅葉を楽しみながら登り

「森太郎」と対面する。平成12年に林野庁の巨木100選に選定された
空高く伸び樹高35メートル、幹周り5メートル以上樹齢400年といわれている

森の中にはもっともっと大きなブナも健在だろうが、姫や太郎の教訓からナイショにされているのだろう
目を凝らすと幹に、キツツキがあけた大穴やかわいいきのこが見える。これはブナが衰弱している証拠

さて112時15分頂上に到着。30分の休憩でおにぎりと塩鮭とみかん1個をほうばる

出発前にリーダーが地図を広げ「日本海はどっち?」。車座の数人がコンパスで計測している。
西北だが曇天で見えない。南側の樹間からは蛇行の千曲川が光っていた

下山途中、実をたくさんつけたブナを見る。落下して子孫を増やす

  大切に守りたいものだ

保水や土砂崩れを防ぐ働きを持つのに、建材として役に立たない木として多くを伐採されてしまったブナ。
なべくら高原森の家が活躍している。ここで販売されている本『なべくら山の森太郎』は分かりやすくステキな本だよと参加者から教えてもらった。図書館にきっとあるはずだから・・・
安曇野市にはなかった。とほほ

午後3時には下山、分乗してきた車で一路松本の集合場所へ走る。そこから自宅までまた40分ほど走ることになる

■余談
今回は樹木医同行で、詳しい説明を聞きながらの登山だった。どうも見覚えのある方だと思っていたら県営烏川渓谷緑地の管理者根萩さんでした。情熱いっぱいのおじさんに感謝です。
この渓谷は吊橋やトイレやベンチやアクセス道路が立派すぎて、大きな木を伐採してしまったのだろうなと残念に思うこともありますが、まだまだ自然のままの姿を見られます。そして楽しい話がきけます。
世間は狭い!

■おまけ
携帯電話の電池が切れそうになり、豊科のDOCOMO(スワンガーデン店)に立ち寄る
左:無料でこんなサービスがあるんだ。とりあえず30分ほど充電する
右:鍵がかかるので、久しぶりに近くの竹風堂の栗あんソフトを食べた。250円は嬉しい

消費したカロリーと相殺になった

記事内容と関係のないトラックバックやコメントは公開しておりません

Posted in

つばくら

冷えてきた。午前10時半の外気温15℃

7月24日に書き、アップをしていなかったお蔵入り記事を見つけた
今さらだが、燕岳登山後記として復活させることにします

「いつの頃までか、燕岳は”つばくら”と呼ばれていた」と常念登山でお世話になった山岳ガイドFさんから聞きました。
山小屋の前から眺めると山の形が燕が羽を広げているように見えるのが由来だということです

  10月6日撮影の画像
そりゃ見に行かねばならねぇ、といよいよ初志の燕岳へ——-いざ!

ということで10月6~7日で初志貫徹とあいなりました
いつも近所から眺める有明山の後ろに燕岳があったんです
だからもっと南の豊科や松本方面から斜めに眺めないと頂上は見えない。

山容はこの写真↑で見ると
左半分が”北アルプス表銀座”と呼ばれる燕岳~大天井岳~常念岳へと続く稜線
右端は有明山、その左の前山のぐ~んと後ろに燕岳がある

そうか、燕岳に登りたいと眺めていた山々は、正確にいえば北アルプス表銀座コースの一部だったのか。
表銀座があるなら裏銀座もあろうよと調べると、あった。
しかし縦走距離が長い。槍ヶ岳を含めて上高地側の穂高岳~大町の七倉・高瀬だから、4泊5日くらいの縦走のようだ。全く手が出ない・・・

う~ん表銀座なら、来年大阪の友人と縦走できるかもしれない
表銀座コースの常念岳から蝶ヶ岳へ足を伸ばすと”パノラマコース”というのもあるらしい
360度どこもかしこもパノラマコースだと思うけど・・・

記事内容と関係のないトラックバックやコメントは公開しておりません

Posted in

いよっ燕岳!バンザ~イ(2)

うぅ~、いやはや筋肉痛は・・・・

10月6日の私の夕食は午後4時30分の指定だ。
大勢の登山客の交通整理にはこれが一番。1回45分の所要時間を4コースに設定されている。因みに朝食は縦走組や下山組と出発時間が千差万別なので、4時45分から4コースを早いもの勝ち選択。
左:夕食  右:朝食

1テーブル8人で、ご飯と味噌汁はお代わりたっぷり!充実の食事には朝夕ともデザートつきである。
1泊2食9000円。食事なしは5600円、屋外で自炊し、部屋で寝る

オーナーは語る
■ゴミは必ず持ち帰ること
  生ゴミを残さないこと。鼠がでて、鼠を狙う狐がきて、ライチョウを襲う
■登山ルートをはずれて歩行しないこと。雨が降ると雨水の流れが地形に影響する
■登山道では登り優先がルール

おっと・・・夕食と朝食の間に落日と日の出鑑賞だ

  5時30分落日

  5時32分残照

イイ男2名
左:驚くほどの荷物をかついで来た人はカメラマン。装備からみてプロでしょう
すぐそばで「稜線のすぐ上の色の変化を見逃さないように」とアドバイスをくれたが、出来栄えはぱっとしなかった
右:頂上で話をしたテント組の彼は、熱いおでんの湯気を撮影している様子

一夜明け、3時半ころにはざわざわし始める。縦走組の準備開始だ。
また一眠りし目覚めると、結露の窓ガラス越しにかすかに朝やけが
すわっ出遅れた—————-か?!

左:5時30分  右:富士山も見えたぞう

早起きさせられた傍らの小学生男子が「なんで朝日なんか珍しいねん」とつぶやく・・・
それを言っちゃあおしまいぞ


2007年10月7日午前5時55分 わが有明山のはるか彼方に朝日が昇る

7時に燕山荘を出発。下山は登りと違い人の流れがランダムだ。
マイペースで下っていたら登山口への到着は11時になった。参考タイム3時間を1時間もオーバーだった。
やれやれ

左:おおきに燕山荘   右:朝日を受ける燕岳

見ず知らずのベテランクライマーから
「初めての登頂でこんな上天気に恵まれるなんて、あんたはほんまに幸運やねぇ」と

記事内容と関係のないトラックバックやコメントは公開しておりません

Posted in

いよっ燕岳!バンザ~イ(1)

念願の燕岳にエイヤッと登った
天気予報では6日~7日が決行日だ


12時20分到着直後の燕岳を、燕山荘前から

電話で燕山荘に聞いた
「一人だし初めてなんですが、どうでしょう?山荘ではツアアレンジはありませんか?」
「いいえ、初心者向きコースですから、一人でも充分大丈夫です。朝6時で出発してください」
中房温泉登山口には溢れんばかりの人人人・・・
登山記録を記入して、いざ6時10分にスタート。ゆっくりゆっくりマイペース

スタート地点は1462メートル

木立をぬけ、2200メートル富士見ベンチではかすかに富士山の右に流れる稜線が見えた
わが有明山(2268メートル)の裏側を見上げながら登ってきたが、ここらあたりで頂上と同じ目線になる
はるか下に、安曇野の稲刈りの済んだ田が黄色く見える

ここまで来るとやっと紅葉も

常念岳も連なる稜線や槍ガ岳のてっぺんもひょっこり

左:あと1段で燕山荘・・・・・この景色が飛び込んできた
右:目を移すと槍が岳も”さぁ、どうだ!”  
無事12時20分到着。6時間10分のゆっくりペースだった

荷物を置き、頂上を目指す。石のオブジェは自然石とは思えない神の創造物だ

往復1時間、頂上滞在30分。
ハイマツを抜け砂礫を登った頂上では、ベテラン達があれは鹿島槍、手前は餓鬼岳・乗鞍・カサダケ、○○・△△・□□と次々名をあげ盛り上がっている

  2763メートル

山男達は「こんな素晴らしいオブジェを見せる山は、日本でもここだけや」と満足げ。
20年ぶりに来た年配男性は、建物は綺麗になったけど、スタッフの対応が以前とちっとも変わらないと嬉しそうに話す。北アルプスの山小屋はどこも素晴らしいとも・・・

午後3時半ころには雲上がる


あとは夕食と落日を待つばかり

昨夜から雨になった。筋肉痛にうめきながらも好天だった山行に感謝である

記事内容と関係のないトラックバックやコメントは公開しておりません

Posted in

上高地のケショウヤナギ

22日の夜、ヒグラシが啼く。庭のナラの樹だ。
しかしヒグラシって・・・・たしか季語は秋
■梅雨明けず 夏の終わりを 告げるセミ   稚拙川柳でした

さて表題
21日の硫黄岳(八ケ岳連峰のひとつ)トレッキングが雨模様とのことで、中止になった。
荷物が出来楽しみに待っていたので、気になっていた”ケショウヤナギ”鑑賞と洒落てみた
やまたみ登山学校の資料に掲載されており、ネットや図鑑で調べたが詳しくはわからなかったので、百聞は一見にしかず。


ケショウヤナギは北海道十勝川流域とここ上高地だけにしか分布していないそうです。標高1500~1600メートルのほぼ平らな谷が15キロも続くほかに例をみない地形を持っている。そして周囲は3000メートル弱の山々に囲まれ、人間が入って来たのは江戸時代からだという。
昭和2年に日本を代表する植物分類学者中井猛之進が上高地のケショウヤナギを発見した。
初夏に柳絮(りゅうじょ)という現象が見られ、ヤナギの綿毛が空を飛び、また地は雪の積もるがごとく白くなるそうです。
勿論今その様子はみられない。
その代わり山側から梓川に続く川筋が風の通り道となり、吹き上げると葉を揺らし、葉裏の白と緑がグラデーションを描きます。画像がイマイチだなぁ
カメラと三脚を肩に背負った男性に聞くと、今朝はもっと美しかったそうです。撮影のポジションも、彼がわざわざ戻ってきて教えてくれました。それっ今だ!、ヨシヨシそれでいい!とね。横浜からの撮影旅行だそうでした。
左:河童橋5千尺ロッジ前の大木ケショウヤナギ
右:葉裏

余談:雨上がり、川の水の↑色の美しさが見えますか?

予習不足は否めない。今度行く時はゆっくりビジターセンターを見学してみよう。

せっかく来たので標高1500メートルの涼しさを届けます

  明神橋(明神館前から)
   

  清流と霧と苔むす森

水もしたたる いい花々

  かと思えば、役目を終えたイチイの老木

嘉門次小屋の調理場では、生簀の中から役に立つ大きさの岩魚の頭をコツンと叩き
塩焼きの準備にとりかかる(遠くから隠し撮り)

    

河童橋へ向かう木道

木々の間から見える梓川

夏休み最初の土曜日は観光バスラッシュ(バスセンターにて)

こうしてケショウヤナギに連れられ、自宅から沢渡駐車場(マイカー規制)まで細いトンネル、クネクネ林道を一人で車の遠出が出来ました

記事内容と関係のないトラックバックは公開しておりません

Posted in

登山・里山・トレッキング


オダマキの種。放置しておくと来年は群生状態になりそう(狭い庭にまさか!)


常念岳登山から帰って2日経つのに、まだ動きが鈍い体。そこでこんな内容にしてみた。
【登山とは】
▲三省堂辞書から
山に登ること。山上の社寺に参拝すること
余談:季語は夏です

【里山の定義】
▲広辞苑から
人里近くにあって、人々の生活と結びついた山・森林
▲goo辞書から検索
集落の近くにあり、かつては薪炭用木材や山菜などを採取していた、人と関わりのふかい森林。

【トレッキングとは】
▲広辞苑から
山歩き。特に、高山の麓を歩いて風景などを楽しむもの
▲ジーニアス英和辞典からtrekk
ゆっくり旅行する。牛馬で旅行する。歩いて旅行するなど
▲パーソナルカタカナ語事典から
登頂を目指すのでなく、山麓をのんびり楽しみながら旅すること。ネパールで、ヒマラヤ山麓を歩いて楽しむ観光が有名
※十数年前ネパールでトレッキングのチャンスがあったが、11月にしては大雪でシェルパから断られた

【ハイキング】
私が若い頃はハイキングが一般的でした。トレッキングという呼び方は比較的新しいのではないかな?
▲広辞苑から
自然に親しむため山野などを歩くこと。徒歩旅行をすること
▲パーソナルカタカナ語事典から
山野を歩き回って楽しむ野外レクリェーション
※リクレーションと言って笑われたことがあったっけ・・・・

余談
ウィリアム・ガウランドが日本アルプスの命名者です。
彼は明治政府がイギリスより大阪造幣寮(現造幣局)に招聘した化学兼冶金技師。
有名なウォルター・ウエストンは著書で、ヨーロッパに日本アルプスの名を知らしめた人。
日本ではどうもウエストンの方が有名で、各地の山に足跡を残しています。

おまけ
こんな分類もありました
レベル1:運動靴で歩け、高低差があまりなく、歩行時間が2時間半以下のコース。
レベル2:運動靴でも歩けるができればトレッキングシューズ(軽登山靴)が望ましく、多少高低差があり、歩行時間が2時間~4時間のコース。
レベル3:トレッキングシューズで歩く軽登山コース。高低差がかなりあり、(岩ごろもある)歩行時間が3時間を越え、体力と装備(地図・食物等)が必要なコース。

体力と好みでいうとレベル2で里山トレッキングがピッタリのようで・・・・
標高差600メートルが里山トレッキングの限界線という説はどうだろうか?

  里山の霧の深緑

  時間と体力の余裕で寄り道も出来る

でも燕岳には登っておきたい。後悔にうなだれる日がきっと来るから


記事内容と関係のないトラックバックは公開しておりません

Posted in

常念岳登山

松本市制100周年記念事業
信州の山岳ガイドと行く『100周年に100名山に登ろう』
6コースの第2回目は7月13日14日常念岳

信じられますか?里から眺めては感嘆し写真を撮ってるだけだったのに・・・・・
せっかく毎日見える山だから燕岳に登ろうと決心し、春から里山歩きを始めたばかりなのに・・・
なんと無謀な!————でも登ってしまった

↓2007年4月15日掲載の桜と常念岳

  蛇足だけど、今は雪は筋にみえるくらいだよ

午前7時30分集合
スタッフ6人 参加者22名。女性がやや多い
分乗して歩き始め場所まで移動。昨年の土砂崩れ復旧作業現場の横だ。
標高1260メートル一の沢登山口から山へ入る。9時スタート
ベテランガイドFさんが私たちのリーダー。
私は山歩きに慣れていないこと、歩行に安定感がないことなどを告げて指示を受ける。やや蟹股歩きが安定する、ゆっくりで良いこと、呼吸法等を教わる
■ちょっとここで寄り道
高山病にかからない呼吸法とは、息を吸う吐くを左右の足移動とあわせる。
踏ん張りを右足にするなら、左足を着地する時は息を吸い右足を着地する時は大きく吐くのがコツ。
おかげで頭痛や吐き気もなく楽しく食事もいただきぐっすり眠れた

さて先を急ごう
■当分写真はなし。事務局の方(登山学校のスタッフが当たっている)から「あなたは写真を撮らないように」と言われた。たぶん安定感が悪いのにアングルを決めたり、夢中になるクセがあるからだろう。まッ事故防止でしょう。二度と来ないかもしれないのにと残念だったがとりあえず守った。

小さな鳥居がある「山の神」に無事を祈り通過
「王滝ベンチ」1500メートル付近通過
いくつかの丸木橋があるが、長い丸木橋には手すりロープがあり、やれやれ。
足元ばかり見て歩いていたので花や景色を見る余裕がなかった。急に涼しくなったと感じたら
「笠原沢」1700メートル11時頃に到着。ここまでの標高差440メートル、まだ大丈夫だ。
■ここで約束を破り
美しい水流をみていると、安曇野を潤す田やワサビ田の湧水群になり代わり感謝する

斜面の残雪・新緑と濃緑・遠くの霧の四重奏

その後「胸突八丁(胸に迫ってくるような急斜面をふうふう言いながら登る場所)」から急登となる
そして「最後の水場」たぶんここらあたりで2000メートルを越えたと思う。美ヶ原の標高を越えたのだ。
ここから常念小屋2466メートルまで最後のガンバリ。午後2時半頃だったか突然開けて小屋が近いことを知る

右:ドコモのアンテナ。これは付近の山を含めてどれだけの貢献をしているやらと想像する

常念小屋正面
1919年開設の北アルプスで一番古い山小屋です
多くの登山者を迎えては送り出した老舗小屋は、台風の影響でキャンセルも多かったのでは?

  殆ど貸切状態

荷物を置き、今日のうちに頂上を目指すことになった。
明日では台風の影響をうけるだろうし、せっかくここまで来たのだからと責任者の判断でした。あと400メートル上るのかぁ。
しかし岩ばかりで怖かった。まっすぐ立って登れない。そのため這って岩登りをしているようだ。登山者はこうまでして山頂につきたいのか?と恨めしかった。小屋までにしておけばよかった、来るんじゃなかったと後悔の連続。
やっと到着。標識の周りは石だらけ。周りの山々が見えればもっと感動したのだろうが、達成感はGood!
左:記念写真や証拠写真撮影でなかなか順番が来ない。やっと最後にパチリ
右:祠の周りも石だらけで、怖くてこれ以上離れて撮影できない。とほほ

■山の自然環境を壊さない努力
トイレと各ドアの貼り紙

玄関奥にトイレチップの募金箱が設置されていたが、入れる人は少ないようだ。
例えば1泊で一人3回利用して300円、例えばひと夏2,000人としても60万円の寄付になります。国や県の支援をうけているといっても、その設備費維持費は大変だと想像できる。日本人は寄付の習慣が薄く、宿泊費を払っているんだからということだろうか。
『山の美化のため』の募金箱の貼り紙
「し尿処理施設」「雑排水処理」「自然にやさしい焼却炉」「登山道補修・清掃」
近いうちに環境税導入もありうるかもね

翌朝、部屋の窓から初めて頂上と稜線が見えた。ふ~んというか、
岩ばかりの頂上がこんな風に見えるんだ、と
そっけないほどの感慨しかなかった

よほど岩登りがしんどかったのだろうか。登山は私には向いてないのかもしれない。遅れては悪いなと必死に歩かねばならない、もともと団体行動が苦手な性格も災いしているかもしれない。

里からもう一度山を仰げば、またひとしおかもしれないが・・・・
そして
左:窓から槍ケ岳も見えました  右:小屋の正面玄関の上にも

  中央の薄黒い影は穂高岳

■花はたくさんありましたが、全部覚えられないので気になったものだけ
紅サラサドウダン。房は少ないが、各花の大きさは里で見るより大きい。散ったあとかも?

左:コバイケイソウ  右:コイワカガミ。葉が大文字草に似て、表面が光っている

コバイケイソウは毎年咲くとはかぎらない
ガイドFさんは群生を見つけ「今年は大当たり~来年は望めない」と興奮気味に撮影していました

そして興味深い樹の話も聞きました
下山路で樹齢130年と記した大きな切り株発見(帰りはやや余裕があった)直径40センチくらいだったか?

 
切り口爽やかなシラビソの年輪、イメージわかない絵。写真を撮りたかった
シラビソ(ヒノキ科は間違い→マツ科に訂正)という日本特産の常緑針葉樹で、古くなったり大風で倒れたりすると、そのすぐ近くに稚樹が芽吹いているという。つまり淘汰され倒れたり伐採された樹が「縞枯れ」現象を起こすそうです。うまく説明できないので樹の個性を知るの~シラビソを拝借しました。

余談
登山道が整備されているので感心する。7月上旬に常念登山案内人組合のメンバーや山岳ガイドさんたちが、倒木の除去・伐採・草刈り・道なおし・橋の補修などをしてくださり、我々は安心して登れるんです。

おまけ1
今朝はからだの節々が痛い。立ち居振舞いの度に「う~」
もうすぐ一の沢(ここらは気の抜けるところらしい)という標識の後で、濡れた小さい丸太橋で滑り尻もちをついたので尾骶骨が少々痛い。
これが岩ゴロでとがった石に尻もちを~~~、あぁクワバラクワバラ
おまけ2
せっかく登ったので記念に半袖Tシャツを購入。そして登頂記念に頂いた冊子や手ぬぐいや焼印の通行手形(?)

 もう一度登頂の機会は訪れないかも・・・・

やったぜい!スタッフや仲間に助けられ標高2857メートルに立った
荻原碌山が眺めた常念、欧米留学中もふるさとの山を想った常念岳。
「常念を見よ」と臼井吉見の通った学校の校長先生が口癖だったという。
何があってもくじけるな、この山のように気高くあれと常念岳は諭しているのかもしれない。
全国何処へいってもきっと郷土が誇る山があるのだろう。大切にしたい

初志貫徹なら燕岳2762メートルが待っている。さてどうしたものか?


記事内容と関係のないトラックバックは公開しておりません

Posted in

馬羅尾高原

”ばろうこうげん”と読む。とても高原とは言いがたい
松川村観光協会主催の山歩き。いい具合に曇り時々晴れで午後2時無事帰還しました。
有明山への登山口から不動の滝上まで。
午前7時半標高800メートルで集合し、今回の標高差は300メートルくらいだとおもう。
しかし不覚だった。申し込みの際確認しない私も悪いけど、募集には中級者向きとは書いてなかった。丸木橋は渡るは岩を渡り歩くは、でしんどかった。

滝のそばでホールドアップ
赤みを帯びた花崗岩は大変珍しいそうです

あと一息登ると「オオヤマレンゲ」(拝借写真)

  が見られるというが・・・・。
それを見たさに参加した人もいる。
もう一人の女性とスタッフの3人は不動滝で昼食をとり、一足先に下山し始めました。
たぶんこの女性は私に付き合ってくれたのだと思う。

ここで見栄をはったり無理をすると怪我の元、また全員に迷惑がかかってもいけないので・・・・
ここで分かったことは、思っていたより体が硬い、手足が短いのは岩場を歩くのには不利だということ。
そして思っていたよりバランス感覚が落ちていること。ひたすら歩くなら問題ないが。

■珍しい植物
ショウキラン(鍾馗蘭)

  
Web図鑑から引用すると
葉緑素を持たないで、他から養分を頂いて育ちます。ナラタケ菌と共生する多年生腐生・腐生性無葉ラン
乳白色の茎の先に淡い紅色の花をまばらに付けます
地下茎は肉質の円柱状です。花茎は高さ5~20cmで白色、7~8月ごろ先端に3~7個の淡紅色の花を開きます。温帯域のブナ帯(落葉広葉樹林)にごく少数生育します。

■巨岩ごろごろ
左:ずっと上は霧    
右:行きは必死だったので分からなかったが、振り向くと大きな大きな石舞台がせり出す

ありゃあ、常念登山を申し込んでいるのに、どうしよう?
常念はこれほど過酷ではないよと慰められた
良い意味で未整備な単純明快・荒削りな山歩きコースだ
オオヤマレンゲは咲きかけだがみられたそうで良かったね!

スタッフの皆様お世話になりました
秋の雨引山登山にも参加しようと決意しています

記事内容と関係のないトラックバックは公開しておりません