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松本押絵雛

松本は城下町。いいものがたくさん残っています
まもなく雛節句ですが、おそらく他にないだろう押絵雛もそのひとつ

3年くらい前、松本の町をぶらついていた時通りかかった人形店は、まるでタイムスリップしたようなお店だった
そこで見つけた人形が可愛くて、携帯電話で撮った画像がずうっと保存されたまま

 いたずらっ子そうな表情だがタイトルは「恋ごころ」

先日ベラミ人形店を訪ねるとあのいたずらっ子がいない!
オーナー夫婦もさてどうしたものか?と思案していたら、別の棚の箱に写真が貼ってある・・・
これは木目込み人形で、材料の箱でした。価格は出来上がりだと材料費の2倍になる。う~ん、う~ん
よし自分で完成させよう(因みにこの人形はベラミのオリジナルではありません)

さてベラミ人形店は超有名で、この時期になるとテレビや雑誌社が取材に来るそうです(地元でも知らない人がいるそうですが)
伝統の松本押絵雛の市内唯一の製作者だそうです。
明治から大正にかけいったん廃れた松本押絵雛を、夫婦で復活させて40年。今では立体のブランド物が主流なので、若い方には馴染みがないし人気もないだろうと想像はできる
できたてほやほやの雛は絵をご主人が、顔(浮世絵風です)を描くのは奥さんが、制作は息子夫婦の4人経営です
後ろに竹串をあてて台の上に立っています。奥行きは2センチくらいでしょうか

このアトリエから美しい人形が生まれます

額に収めたり段飾りにすると押絵雛はこうなります

「現存する最古の押絵雛は江戸の文化文政年間の作といわれる。
この古作は最盛期の明治時代の作と思われます。
台に立った武者(左上)は『川中島の戦』における上杉氏と武田氏」
と説明文にある。鮮やかな色合いではないが気品漂う人形です

  

ほかにもいくつかの古作雛やユニークな七夕人形が処狭しと飾ってあります

おまけ
■ハイカラな店名は、昭和32年の開店当時はフランス人形なども扱っておりオーナー夫人も若かった
店舗主面のショーウインドウには押絵雛と対照的な大きいキューピーが鎮座している

■私が買ってきた木目込み人形の材料
着物の型紙はあるけど、作り方の説明図はない! とほほ
行き詰まったら遠慮なく店内手芸教室へ来てくださいとの和子夫人の言葉に納得した

  できれば世話をかけずに仕上げたい

余談
北信須坂市の「世界の民族人形博物館」にて
旧家や民家から集められ所蔵雛もあわせて、年代ごとに展示している初の30段の雛かざり展が4月10日まで開催されています。一見の価値ありそう
3日がかりで段の制作と飾りつけをしたそうです。テレビに映った大工さんは「もう、いやじゃ」と正直な感想を吐露していましたが、完成後はきっと大喜びだったに違いない

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安曇野の適塾?

ここが塾にみえますか?○○館です

大阪淀屋橋と北浜の間にある適塾も風情はこんな感じだったと記憶している
R147沿い旧道の交差点そばにある、築100年以上の民家です
反対側からも1枚!

  狭い道に車の往来が多い沿道

  だからか・・・・かなり目立つ看板です  

  玄関横のガラスケース

覗くと建物に不似合いな英文とお洒落なイラストが飾ってある
こども対象の英数塾ではなさそうなので、帰宅後聞いてみました。
主に大人の方で海外生活のための基本から英検受験、論文まで書けるような高度の個人指導塾でした

ほっ・・・建物につられ慌てて申し込みに行かなくてよかった

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消しゴムはんこ

こっふぇる梅太郎(ぱん屋さん)で見つけた消しゴムはんこ

”のら猫工房”矢崎直美さんの作品です。木はサクラじゃないかと睨んでいる。大きさもさることながら、手に伝わる感触が良いのだ
インドつながりの方々に封書やハガキを出すことが多いので、これはピッタリ!重宝しそう
後日談
柄の材料はサクラ、梅、鉛筆の木(ヒノキ科のインセンスシダー)などだそうです

象以外にもデザインは色々あるので、穂高駅からまっすぐ東へ南側、穂高神社内鳥居すぐ横にあるぱん屋に寄ってみてください
え~何処どこ?という方に↓目印を

  こっふぇる梅太郎さん、写真勝手に拝借しました~

そうそう、棚においてあるスリランカカレー調味料「カレーの壺」もいけます

輸入元は第3世界ショップ、発展途上国の人々の自立を応援しています
なんでぱん屋に???の疑問は、オーナーに会えばきっと納得します

余談
関西在住時には、フェアトレードの店では京都と大阪にあるシサム工房を時々利用していました
関心のある方はお訪ねください

 フェアトレード製品ではないが、シサム工房の扱い商品
どこへもお供のお気に入りショルダーバッグ(厚手布製)。今でもあるかなぁ

おまけ
ほうれん草とチキンのカレーはいかが?
私はターメリックやコリアンダー、クミンやチリパウダー等の調味料を使うが、
「カレーの壺」なら手軽でおいしく作れますよ

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つる工芸にトライ

念願の講習会に参加できた。穂高の「ギャラリーぬく森」で6名の生徒だった

費用(格安)も講師もおみごと!
松本の杉浦講師は、たくましい腕と足の力を駆使し方言も飛び交い楽しく賑やかに講習する。
講習料は、2時間で材料費込み1800円でした。
材料のつるはくず・あけび・つづらフジなどで、山や林や川原で採集出来るのでわが中房川でも・・・・

参加者作品群   初経験の方ばかりなのに2時間で、ほれこのとおり

中央の作品はイメージより小さく出来てしまったので、先生の提案で曲がった太いつるを使ってアート作品に・・・

ところでおまえさんの出来栄えは?  はいこれ↓

  ちょっと上級ランクに挑戦  
基本編みはむか~し籐細工の経験があるので、わがままを聞いてもらい乱れ編みを制作した。黙々と力いっぱい編んでいたので先生からは「きっと脂肪がよく燃えたよ」とうれしい言葉が。
作り方(材料はつづらフジ)
太いつるでわっかをふたつ作り(これは先生の手で)上でまとめる
奥行きサイズを決めながら中太つるをからませ、底の部分を編む
あとはランダムにつるをからませ差込み編み上げる。適当にというのが私向き

繊細でなくワイルド(乱雑ともとれる)でよい、自然の材料が入手できるという利点からも田舎ならではの趣味のひとつである。裂き織より手軽かも・・・・

おまけ
むか~し作った籐作品は、脱衣かご、パンかご、レター差し、鉢カバーなど。
色に深みが出て現在も大活躍中

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穂高神社の節分祭

今朝7時の外気温はー7℃、やれやれ。気分直しに出かけたのが穂高神社
華やかさに欠ける節分行事で、もっと賑やかかと思っていたので拍子抜けした
隣にいたレジ袋をかまえて豆撒きを待つ子供に聞くと、「去年はもっと多かったよ」
しかし、亭主殿は初めての節分イベント参加に子供のように無邪気に楽しむ。
これで福を招くことができれば・・・・まっいいか

氏子他の玉串奉納が終わると豆を撒く。歳の数だけ食べるとお腹を壊しそうなので?個にする

最後に5円玉と、抽選券つきの福豆がとんで来て、めでたく大当たりしました

  立春大吉5円玉とイノシシの陶器製鈴

ウッシシ これで今年の我が家は安泰だ

おまけ

境内側から北の鳥居を眺めると、はるか遠くに鹿島槍ヶ岳・・・新発見アングルだ

 

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陽気に誘われ松川村散策

朝7時の外気温ー3℃。窓から見上げると有明山が朝日で焼けている
時間とともにぐんぐん上天気になり、北アルプスの白さが恋しくなり隣村松川へ散歩に出る
結局3時間歩いた

写真中央の3センチほどの黒横棒(毛虫状)は大糸線の白馬方面行き車両
写真中央の白い峰(列車の真上)が鹿島槍ヶ岳(標高2889メートル)です

ええい、しつこいけどあと2枚どうだ
写真左:線路は続く日本海糸魚川まで  写真右:我が家へ続く道

田圃脇の廃車は悲しい  JIMNY改良の除雪車はユニーク

おい小池! 出て来い

  道の駅のガラス窓の張り紙

家族を殺されたら、出来ることならもっと払ってでも犯人探しをしたいと思うだろう。徳島の殺人事件の情報提供お願いポスターだ。
これは新しい。携帯電話に写し取れるQRコードは docomo au softbankと印刷されていた

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私の美容院

昨年10月に紹介した美容室Dep.を訪れたら、カウンターそばの壁に可愛いディスプレイがかかったいる

 50センチ×30センチくらい
顧客のお母さんについて来る小学生の娘さんが、工作の時間に制作した作品だという。色使いといい、ハサミの掲げ方といい素晴らしい。
バックのベニヤ板に周囲を木の枝で囲い、その他は紙粘土だそうだ
このアーティストが室内の雰囲気をよく掴んでいることに感心する。お洒落に興味をもつ年齢になれば、上質のお客さんになること請け合い

この美容室の建物は少々古いが、しつらえの感覚が好きなので、8キロの道のりを時々通っている

 ドアに映る山は安曇野の東山方面

昨年新天地を求めて街へ向かった若い男性スタッフを気持ちよく送り出し、いまでも彼の愛用だったキックスケーターをさりげなく置いているところも好きだな
感性の合うスタッフが見つからず、二人で頑張っているこの店は、計画性に欠けるルーズな私にとって、希望日に『予約のとれないカリスマ美容院』となった・・・・・

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散歩道にて

長靴は歩きにくい。
散歩に長靴もどうかと思うが、車の轍を歩くと”すってんころりん”となるので轍の間の雪たっぷり道を、甲子園球児のごとく歩く
写真左:雪魚   写真右:竜巻

モノクロだけではつまらないと目を凝らして歩くと、雪景色の中に赤あり
カラスにもそっぽをむかれた残り柿

余談
安曇野は田舎暮らし人気度が高く、最近では新興住宅地域もふえてきている。
10軒ばかりの分譲地でもここら辺りでは▲▲ニュータウン
道路を隔てて従来の田舎の雰囲気を醸す民家もあり、景観も含めて宅地開発に対する行政感覚に?の声も聞く。
新規参入組の一人として声高には言えないが・・・・・・・・

屋根や壁の色に気を配るだけで随分景観は整うのにと憂う、今日この頃

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銀世界

銀世界・・・・・・・・懐かしい表現だ
白い恋人たち・・・思い出に目頭が熱くなる人もありやなしや

今冬最低気温の朝は、午前6時の外気温-8℃。昨夜使用しなかった北の室温が8℃。洗面所・トイレも8℃。急ぎストーブを焚く

自宅窓から・・・・南側軒下のつららは最長80センチ


自宅窓から・・・・風に揺れる枯れ葉


8日、三九郎会場近くの田圃にて


分かってるって、余計なことさ!
写真左:餌台が雪に埋もれたので、軒下に臨時の餌台
     ガラス戸のすぐそばでも”背に腹かえられぬ”とやって来る
写真右:餌台が雪に埋もれたので、ガーデンテーブル下に臨時の餌台
     ”これは助かる!”と言ったかどうか   

手をかけすぎた子どもにはロクなことがない・・・とつぶやく
■我共に 遊べや餌の ない小鳥・・・・超駄作 

ワイルドに育つ近所の1年生と保育園児。除雪された自宅前の道でクロスカントリーの練習かな?

おまけ
■水仙に ふりつむ雪よ 春いづこ
■水仙の 頭かくれて 春遠し         とほほ

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三九郎

昨年の冬も気になっていた祭りを見学した
三四郎ではない、三九郎!
大阪時代は近くの神社に各自持参し、まとめて焼いていた。しかし火災の心配か公害に配慮か焼くのはまずいと5年前くらいからは「もえるごみ」に出すよう指示がきた
呼び名は違っても、今でも全国各地に残る行事のようだが、都会では出来ないなぁ

さて見学記
(1)正月飾りを焼いて今年の無病息災を祈る伝統の祭りである
松本平では「三九郎」北信州では「どんど焼き」と呼ばれる

車で7分くらいの田圃の中に立つやぐら?(高さ4m 直径3mくらい)とトップの鈴なりダルマ

(2)「三九郎」の呼び名の由来(転載)
中心となってこの行事をとりおこなった神主さんの名前であるとか、道祖神祭りの際に供えられる人形の名前であるともいわれている。
ほかに面白いものでは、もともと「さんくろう」は「三苦労」(病、災厄、重税)という三つの苦労を追い払う祭りだったものが、藩政に対する批判として取締りの対象となるのをおそれ、「三九郎」の文字をあててカモフラージュしたのだという説もあり、これが一番もっともらしいように思われます。しかし残念なことにどれが本当なのかは定かではありません。

なるほど
(3)ではその実態は
○竹を組み立てて、両目をいれた昨年のだるまを挿したり松やしめ縄を積み上げる
○10時に点火。約1時間かけて焼く
○その間に豚汁をご馳走になる

○神に今年の五穀豊穣・安全や健康など無病息災を祈る
残り火で繭玉や餅を焼いて食する
繭玉とは米の粉をねり、白や、食紅で色づけした団子を柳の枝に挿し、それを焼いて食し今年1年の無事を祈願する
(地方を旅行すると旅館や土産店などに飾っているでしょ)
子どもの書初めを焼いている人もいた
長い棒の先に餅焼き網を針金でぶらさげ、アルミ箔に包んだたくさんの餅を焼く手作りアイディア商品もあった

おまけ
雪合戦に興じる子ども達。久しぶりに見る光景だ
健全な子どもの成長を祈る祭りの場にふさわしい

薄日さす田圃で、出番を待つ繭玉