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『安曇野の景観』



手前味噌と笑われるけど、雨天でも曇天でも絵になる安曇野の里


一昨年だったか実施された市民アンケートの結果も踏まえた、安曇野らしい景観づくりが動きだした。
つまり今までなおざりだった、景観にそぐわない建築物や、安曇野の宝・屋敷林の保全に目がむけられる。
しかし手遅れの感もあり、条例実施前の駆け込み開発が見えたのは残念です。

移住後、それまで気づかなかった田園風景の変化を感じて、当ブログでも紹介したことがある。田んぼが住宅地になり、一区画ごとにばらばらの低木や花壇に植え替えられる。
本建築の立派な家のすぐ隣にデザインや色がバラバラのニュータウン(5~6戸)が、出現する。
久しぶりに出かけた山野草の店周りの景色が一変し、電話で聞く始末・・・ただの方向オンチ?


自慢ばかりと笑われるけど、青空の安曇野はよりいっそう美しい


屋敷林の所有者の年代が高齢化し、維持管理にも経費がかかる。田んぼを守る後継者不足で手離したい農家はたくさんあると聞く。私のような新住民(地元の人からそう呼ばれている)が「屋敷林を守れ!」と郷愁に浸るだけでは解決しない。
それなりのサポートが求められる。こんなささやかな自作広報でも応援できればと思う

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みのりの秋


9月5日の朝、近所の田んぼにて
長雨に稲の成長はどうなるかと心配だったが、全く問題なし

わいわい農園のとうもろこしもみのりを迎えつつある
身長1.8メートルに育ち

1株に2本ずつ雌花が出てきた。実はまだ細い

6日の昼
食卓にも秋が・・・・秋刀魚が登場

78円/尾の秋刀魚3尾を炭で焼く。
丸いコンロなので二つ切にするが、秋刀魚らしさが消えるのは残念

 半身はどこへ?
最近は四角いコンロもあるが、道具をふやすのが面倒で丸のままに甘んじる
魚を挟んで焼く取っ手つきの魚焼き網があれば、楽に左右に表裏に移動できるので丸ごと1匹焼きが簡単かも。ホームセンターに行ってみよう。

久しぶりに庭にて”毎日が日曜日”の、のどかな昼さがり
???お皿の向きがさかさま

匂いにつられたネコが、どこからか盗み見をしているかもしれない

夕方からまた雨、そして大雨へ

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安曇野豆文庫


「安曇野をなんとかせにゃ~」と言ったかどうかわからないが、安曇野市と市民が協力して安曇野ブランドを発掘している。
市長は名刺代わりにとご満悦。私は離れた家族や友人へのプレゼントに。

手のひらサイズの珍しい郷土紹介グッズ
『なつかしい安曇野へ』 定価200円 写真13枚と風物詩

サイズ:たてよこ6.3センチ 厚さ0.5センチ

ほらね

たとえば田んぼ・・・・
安曇野の朝は秋
安曇野の昼は夏
そして
安曇野の夜は
再び秋
その寒暖の差と
おいしい水が
安曇野のお米を
美味に育てます

このシリーズは5作品
『道祖神』 『桜』 『天蚕』 『JR大糸線』へと続き、秋までに販売予定だそうだ

シリーズはまだ続くらしい・・・・
安曇野にはまだまだ宝がいっぱいある

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ふじもり もりもり


※文字サイズ変更可能です(最近誤字脱字が増え自身のために・・・とほほ)

JR穂高駅前ひつじ屋さんでの週一営業を卒業し、本格営業のおそば「ふじもり」
そば街道とも呼ばれる山麓線でこの春開店。
2回訪ねたがうっかり定休日にゆく。毎日が日曜日族は時の観念がどうもボケる。
あっ私だけ?

駐車場からの入り口

女将の若いセンスがあふれる店内だ
我が棟梁ならどんな改装を提案しただろうなどとつい余計な思案をめぐらす。

繁盛している。10人掛も出来る大テーブルと座卓4。ゆったりした配置がいい。
大テーブルと座卓の間に低い仕切りを設け、上から見下ろされ感のない気配りがいい。
床はピカピカでスリッパ不要がいい。

和紙の屏風たたみお品書き

室内のあちらこちらに小さく「ありがとうございます」

”ふの右はらい”と”じ”で心を映す。
最近「おそば ふじもり」から「そば処 ふじもり」に変更になったそうだ。
そば処はあちこちにあるので、個人的には「おそば ふじもり」が好きだなぁ。
大暖簾とイメージが合っていると思う

丸抜けそば普通盛りと本日の一品。先につき出し、最後にそば寒天がついてくる。
食器類も手作り。写真にはないけど、蕎麦湯のポットが素敵です

『信濃なる 有明冨士の見守りに 栄いる受くる そばのふじもり』(お品書きから抜粋)

有明のもりの中、たっぷりもりそば、元気もりもり、益々の繁盛を祈ろう
そうそう『そばの実ぞうすい』もお勧め。
小腹なら「そば半分+そばの実ぞうすい」がいい。
蕎麦にはてんぷら の発想がないのもいい。

そば処 ふじもり

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楽都

昨日から涼しい。今朝7時の外気温23度

今年もサイトウ・キネン・フェスティバルが始まっている

 パンフ
変わらぬスタイル。用紙の厚さが薄くなった気がするが、気のせいかな

松本市は、学都 岳都 楽都と表現される小都市である。
その楽都の象徴がサイトウ・キネン・フェスティバル
チケットの取得が難しい。アルバイトを雇う人もいるという。北海道から来る人もあり、そりゃ海外の音楽祭に出かけるよりは安いかもしれないが、飛行機・ホテル・コンサート代金で10万円はかかるだろう。
遠方からだと、観光を混ぜてパック旅行があるのかもしれない。

隣席の地元年配女性は、オペラもコンサートもほとんどのプログラムに参加すると話し声が聞こえる。
そこまで・・・・
「どうすればそんなにチケットが入手できるんですか?」と横槍入れたいくらいだ。
すると「なんでそんなに行きたがるの?」と友人からチャチャが入ること必至。
物知り口調で薀蓄垂れられるのはちょっとうるさいが、こんな人々に支えられて年々盛りあがっているのだろう。

今年は8/13日「若い人のための室内楽勉強会/弦楽」
8/30日「オーケストラ プログラムA」のチケットをgetできた。

 16.5×7.5センチ
サイズが小ぶりになって財布に収まりやすい
昔々からスメタナ「わが祖国」が大好きで全6曲、休憩なし(お~)
「オーケストラプログラムB」の小澤さん指揮は、まともな手段ではもう絶対といっていいほど入手出来ない。

余談1
7月上旬に「平成中村座 信州・まつもと大歌舞伎」が市民のサポートに支えられ、大盛況だった。
今年初登場だが、中村勘三郎はいたく松本が気に入ったとかで、こちらもひょっとして恒例の兆し。ジャンルは楽都に?

日本のへそ、長野県のへそ松本は大賑わいである

余談2
仏都というのもある。長野仏教会のホームページでには
『今から70年ほど前の1941年(昭和16年)、仏都長野に、市内寺院が一同に結集して長野市仏教会は創立されました。
現在、宗派を超えた152の寺院が力を合わせて活動しています』と書いてある。う~ん

一般的には5大仏都と呼ばれるのは
奈良・京都・鎌倉・平泉・会津——印象的に納得できる

おまけ
なぜ小澤さんに会いたいか?
昔々彼が大阪フィルを振った時、当時しんどかった管楽器の、素晴らしい音が素人の私にも響いたこと。
舞台の袖から小走りでやってきて、指揮台にあがるその姿が美しかったこと。

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松本民芸館の心使い


美ヶ原温泉へ続く途中にある松本民芸館世界の手作りざる・かご展へ行った。
この建物が好きで、混雑を避け7月の平日に訪問。

特に夏は、開かれた2階の窓から涼しい風がそよそよと流れ込み、独特の空間を作っている。

平日はほとんど貸切状態でゆっくり見学でき、館長さんは暇だから話もできる。
館長職は元校長先生の第二の職場だけど、よく勉強し創業者・丸山さんの民芸運動の思いを大切に継いでおられる。

館内の清掃が行き届き、床はいつもピカピカ。最近、どうも”ピカ床”に目が向くことが多いなと苦笑い

入り口扉止めの前に、植木鉢が置いてある。
何故こんなところに?と後ろを見ると、蹴躓かないように【caution!】代わりだった

そそっかしい私のための嬉しい配慮だ

余談
昔から素朴なものが好きで、東京の日本民藝館、栃木県・益子の参考館(濱田庄司の記念館)、京都五条の河井寛治朗記念館、京都の骨董屋などぶらぶら歩いたものだ。
高価なものを買いたいとか蒐集したい(財力も気力もなし)とは思わないけど、滞在記念的に買った食器は、今でも大切に使っている。

縁がかけた古い中鉢をボンドで接着補修した。しかし食器としては使えないので、食卓のグリーン鉢に変身。

 
何を盛っても美味しそうに見える煮物鉢だったので未練たっぷりで保管していたが、生き残りをかけて・・・

松本中町通り・松本民芸家具の展示仕様の真似っこだが、ひとつ賢くなりました

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心にもしみるあざかのおやき

遠く常念岳(左端△)と有明山(右台形)をバックに、刈入れを待つ麦畑

行き付けの美容院で地元の美味しい”おやき”を教えてもらった
大王わさび農場から車で6分くらいオリンピック道路沿い「あざか」
口コミだけの隠れた人気おやきやさん

いかにも手作りの暖簾が目をひくが、店構えは地味です
「いつもおじさんが、畳に座って新聞読んでるよ」と聞いていたが、カウンターで包装の仕事をしていた。
白紙と新聞紙で包む。これが一番!だそうだ
あんこ・なす・おから・野沢菜 各250円/個。複数種買うと新聞紙にマジックインキでおから2ケなす1ケなどと、収納箇所に書いてある。
たまに置き場所が違っているんだけどと美容院のスタッフは笑っていた。
話しながらその場(座敷)で頂くことにした。
直径10センチ、厚ささ5センチとジャンボサイズだ。ずっしり重い。

もう26年も前からこの場所で営業。はじめは焼肉もお酒も、おやきもやっていたが「酒飲みの相手はかなわん」が理由でおやき1本へ。
2005年に職を退いたあとは奥さんと一緒だが、それまではほとんど奥さん一人で年中無休で作ってきたという。
今では珍しい昔ながらの作り方で、厚手の鍋で40分かけて焼いているそうだ。蒸さない。

地域によっては灰の中に入れて焼く所もある

話している間に地元の方が入れ替わりやってきて「おいしかろ」「今からお客がどこそこへ帰るけん持たそうと思うずら」と、私に声をかけて買って行く。
ホームページや通販なんてしゃれたもんないきに、電話で予約聞いて送っとるそうだで。方言がうつる・・・
奥さんも手を休めて話に加わる。
一日中粉をこねのばし、あんこや野菜あんを包みゆっくり焼く。発砲スチロールに保管して、暖かく出す。

さめたら、水をふきかえラップにくるんで電子レンジでチン!かなり硬くなるので、暖かいうちがお勧めです

店内に蓑をかぶった電灯があり、向こうに紺地の染め暖簾が見えた。やっぱり凝ってる・・・。
京都でつくらせたのだそうだ。
さては?と聞くと表の暖簾は娘さんの接ぎはぎ手づくり。
帰りがけよくみると”あざか”の文字もパッチワーク仕様でした

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パン工房ブール (Boule)

隣の池田町の新興住宅地内のとあるパン屋さんと思し召せ
行きつけの美容院で教わったひっそりたたずむ店で、看板がなければ見つけられない
美容院へ行く折に立ち寄る程度のお付き合いだが、おいしいですねぇ。香りと皮と中の、やわらかいけど存在感ある生地が良い。

安曇養護学校前の道を少し北へ、東側の角だ

もう13年も前からの営業だが、口コミで広がった人気パン屋のオーナーは、短いあご髭をたくわえたロマンスグレーのダンディーな紳士です

本通りの大きな店でなくとも華やかなデビューでなくとも、コツコツ製作・営業される人々の共通点は、一様に誠実さだと思う。
「大きいことはいいことだ」の時代はとっくの昔に終わっている。

予約が多いからか、まずお昼過ぎにほとんどの商品がなくなっている。
電話 0261-62-5890 日・月曜日定休  営業時間は10:00~18:00
前日までの予約が確実です。当日でもある在庫商品の中でならば、取りおきは可能でした。
店頭の商品リストは2008年4月現在のもの。保管しておくと便利です

  消費税ヌキ価格

私の好きな、穂高神社内のパン焼き屋「こっふぇる梅太郎」さんへ開店当時出かけたが、午後だったのでやはり売り切れ商品が多かったと・・・・話す

そして
昨年でしたか皇太子夫妻が安曇野・穂高ビューホテルに滞在時に、納品したパン屋さんでもある。
ホテルとはすでに取引があったわけでなく、その後納品しているわけでもない一期一会ですって
ではなぜ?
ホテルの支配人が、時々利用していたお気に入りのパン屋さんだから・・・
オーナーは「安曇野に来られる事も知らなかったので、びっくりしました」
因みに納品は食パン フランスパン クロワッサンだったそうです。
こちらからアクションかけても戴けないご褒美ですから、感慨もひとしおと察します

その話や記念写真は店内に掲示はない。。。。

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日本の緑色

昨日までの数日、午前6時の外気温が6~7度と低い日が続いた。朝夕は暖房の世話にも・・・・
今朝は10度とやや持ち直した。昨日一昨日の緑の日々


ヤマザクラの花が終わったあとに

ひと雨ごとに若葉が目に眩しい5月。緑が重なる森はいっそう『緑色』を感じる

  ウリカエデ

  モミジ

昔の色見本帳を探したが見つからず
  サイトから借用する

そのほか「若葉色」「松葉色」「青丹」・・・・
花の和名と同じで、うまく表現したもんだと感心しきり
外国の色名も加えると緑色がいっぱい

今年は、昨年より草木の色が鮮やかに感じます
特にヤマツツジが美しく、花をたくさんつけた木が多いように思う。

昨年の猛暑やこの冬の気象条件を反映しているのだろうか?
自然界の不思議!

余談1
若い頃からオリーブ色が好きで、一時期クローゼットの中がオリーブだらけったことも。
おまけに靴まで・・・・
余談2
かつて小田和正の熱唱『緑の日々』澄んだ声が好きだったなぁ
なんでも映画監督として『緑の街』という作品もあるとか。

団塊世代がんばってる

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手仕事屋きち兵衛さん

豊科近代美術館で11日開催のコンサートで「きち兵衛さん」に再会した。しかし彼は私をご存じない。
16~17年前信州旅行の折、松本・浅間温泉に立ち寄った。小さな小さな工房で木工の仏像を彫りながら、日常雑器なども販売しておられた。
仏像は買えなかったので、耳掻きと道祖神を求めた

それぞれ「手仕事屋きち兵衛」のサイン入りだ
耳掻きはもちろん現役。
道祖神は正面に頬を寄せる男女の”顔”と”人”文字が彫ってあり、厚み分に柔らかいのみ形のでこぼこがある。

いつも身近に置いていた道祖神は、人間関係に悩んだり悲しいことがあった時、慰めてもらっていた。

いずれも色が変わり、すっかり手に馴染んでいる。
てっきり松本にお住まいかと思っていたら、10年前から安曇野に移住し、作詞作曲文筆木工製作を続けていると紹介があった。

コンサート模様から
サクラマス:
川を回遊する岩魚のなかには、落ちこぼれて川を下り、海に行ってしまうものもある。鍛えられ大きく成長したのが『サクラマス』
■かわいい子どもには旅をさせよう。家を出て成長し親元や故郷に帰る

命連綿:
久しぶりに作詞家として詩を提供した永六輔氏がつづる。
■母父オトコオンナ親子家族孫祖父祖母・・・・生命(いのち)がつながる

アンコールの定義:
コンサートは懐石料理のようなもの。次から次へと運ばれてくる。
■最後の曲が終わって拍手が続けば「このコンサートは美味しかったのだ」

花束贈呈:
■アンコールがあれば『花束をあなたに』を歌うつもりだったけど、包みの中は花でななく、お酒 多分ワインでしょう。でも『花束をあなたに』を歌います

ユーモアあふれる挿入話、透き通る歌声とアコ-スティックサウンドに、久々に酔いました。

余談1
きち兵衛さんの木彫作品やCDや本はここで紹介
余談2
本日のコンサート会場は多目的ホールで、130名くらいの観客だったように思います。演奏用の特設台の後ろには、当館の小ぶりの彫刻作品が2体あり、脇には大仰な花でなくグリーンが飾ってあるだけ。天井近くに小さなステンドグラスはあるものの、いたってシンプルな美しいコンサートでした。
余談3
入場料1000円は申し訳ないほどの充実だった。
記念に購入のCD「色即是空」はきち兵衛さんのサイン入り。決して並んだりしないのだが今日は少なかったから・・・・。
『命連綿』入ってます