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paprika(パプリカ)

3月創刊の地域限定フリーペーパーの名は「paprika」
『松本・安曇野・塩尻・大北(大町方面)の生活を彩るタウンマガジン』

作り方が好みのタイプだ
○まず表紙のデザインがいい。イラストレーターkuukiと書いてあるが、知らない人
○大きさが手ごろ 15×21センチ つまりA5(A4の半分)サイズ 21ページ
○写真はA5いっぱいサイズとサムネールのような小さいサイズのバランスがいい
○まとめ方がうまい
味:おいしいもの三昧 
創:旬のアーティストたち
路:息づく街角探訪
華:働く女性たち
スタッフおすすめ
BOOK・CD・DVD・映画・コラム・コンサート・アート・イベント・スポット。
本誌内広告は下部にまとめて 5.5センチ 各ページに1社 とすっきりしている
写真左:味・創・路・華には広告なし(じっくり取材・掲載しているのが見て取れる) 

左ページの写真を見ただけで、木工作家:石塚光弘氏の作品とわかった私・・・
好きになるフリーペーパーだけのことはある。
工房は近いけど、価格が高くてまだ行けてない。実際に見たら、触れたら欲しくなるだろうなぁ~ 

おまけ1
5月号が発行されているはずだ。さてどこの店でいただこうかな?
おまけ2
実は3月号の存在を知らなかった。4月号を入手後3月号も欲しいなと探したが、なかった。
パプリカ編集室に電話したらば、アズカフェ@安曇野の2階が事務所だという。穂高神社のそば
細い階段を上ってゆくと、小さな部屋に若者の姿があった。用件を話すと「どうぞ」と、階段下まで送ってくれました。
何気ない行為だけど来客者への応対を心得ているのが嬉しかったし、フリーペーパーといえども、いやフリーペーパーだからこその真剣勝負!
楽しみに集めて読ませていただきます

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賛否両論

こいのぼりが泳ぐ季節である

安曇野市堀金には毎年、ひまわり(夏)と菜の花(春)を一面に咲かせる畑がある

昨年から菜の花の時期に「こいのぼり」が泳ぐようになった
昨年は真正面に、今年は向って右寄り奥行方向に立てて泳がせている
白馬方面に向う道路からよく見えます

子どもの成長を願う「大きなこいのぼり」は地方の風物詩である。
かつて旅行で訪れた地方では川をまたぐ100匹以上のこいのぼりに感動したものだ。

  安曇野の芦間川にも泳ぐ

しかし「常念岳と菜の花」は安曇野の風物詩であり、写真撮影スポットである
観光客によっては要らないなぁ~の感想もあるかも知れない。
リピーターなら、がっかり!とわぁ~素晴らしい!とに意見の分かれるところだろう
私? 『できれば要らないと思う』に賛成だ

おまけ1
撮影日を逃してぼんやり画像ですが・・・・

畑の中をずず~いと移動するとこいのぼりは隠れる


葉桜と道祖神と常念岳

ずず~いとズームで雪形 常念坊さん—-ほぼ中央にお坊さんが立っている様子

右は拝借画像


この雪形が見えると、安曇野の農家では、代掻き・水はり・田植えが始まります

おまけ2
唱歌『おぼろ月夜』の作詞家:高野辰之は長野県中野市(北信州)の出身です。
そのほか春の小川、春が来た、ふるさと、もみじなど今でも歌い継がれる曲は、
こんな風景のなかから生まれたのでしょう。
また同じ中野市出身に作曲家中山晋平がいます。え~この曲もそうなの?と感心するほど多数あります

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穂乃禾(ほのか)

いかにも過ぎる手作りの雑貨屋さん
自然食品、古布雑貨などを販売するそうです。もちろん自作の建物です

自給自足生活をはじめた3人が住むのは池田町夢農場の奥。
以前は穂高の西山寄りに住んでおられたそうで、最近は別荘が多くなり苦労の土地探し後ここへ。
今はここの大家さんによく理解してもらっていると、嬉しそうだ。
10人の夢から出発するも、経済的な自立などなかなか大変で、結局3人で踏ん張っています。
ここは山間の標高500余メートル、これから畑の開墾を始めるそうだ。

ロバ、ひつじがおり、やぎ、犬、豚など放し飼いで、それぞれが専用の個室を持っている

  草を食むヤギ

  和テイストのバンダナを首につけた仔豚

まだまだ未完成です。ゆくゆくはマクロビオテックに基づいた癒しの宿や農作業体験が出来る施設にしたいと夢があるそうです。
出来る限り建物も自分たちの手で建てたいと、まずは愉快なお風呂。

5月1日「穂乃禾」は開店予定ときいていたが、何せ手作り故、予定通りに進まないようだ。
成功を祈ろう

おまけ1
「禾」は穂ののぎへんで穀物という意味があるそうです。参考wikipedia

おまけ2
マクロビオテックとは、「玄米菜食」「穀物菜食」「自然食」など食生活法や食事療法の名称です。
最近見聞きする言葉ですね。私自身は実践できていませんが・・・・

おまけ3
玄ノ里 「穂乃禾」への行き方
池田町 、夢農場売店広場前を、白いガードレールに沿って道なりに進む。
ほどなく三叉路右手に↓古い神社があるので、その左脇道を前進。

かなりのでこぼこ道を、ほんまに到着するんかいなと思う頃、動物たちが迎えてくれます。
人なっついこいので轢かないように注意が必要。

余談
私が訪れたとき、ご老人4名だったかが来ておられて、その中の婦人が「私はあの下の畑が実家だから、ここは懐かしい」と目を細めて眺めていました。

のどかな風景を見に行ってみませんか?

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見事な教会

復活之キリスト穂高教会
戦後の伝道所から続く教会で、国道147号線穂高病院前にあります。

  木に隠れているが、大型立て看板がある
よく通る道だが安全運転の私は、奥まった建物は今まで見ていませんでした。

1995年建替え時に、降幡建築設計事務所による設計でこのデザインになったそうです。
玄関の写真を撮っていたら、「どうぞ」と勧められ、いつものように遠慮なく・・・
新材による木造建築だが、古民家風教会とは珍しいと思う。
全景

  十字架が見えないと教会とはわからない
そこに神秘性があるのか?
設計者のイメージはヨーロッパの田舎の教会を、というお話でした。

玄関  照明器具は改築前からのものを再利用 

  銘板に「復活之キリスト穂高教会」

玄関ホール

  二重ガラスの玄関戸

礼拝堂正面

礼拝堂左(南側)のステンドグラス   礼拝堂右(北側)の窓と重厚な椅子

ステンドグラスは穂高在住の作家の作品で、大熊美術館のステンドグラスと同じ作家です。
我が家の障子も縦長の桟なので、このガラス戸も好きです

どの照明器具も美しい

教会関係者ほかの見学もあるそうで、いつでもご自由にどうぞとのことでした。
築13年であり、また教会だから当然だが日常的な煩雑な香りがないのは、美しすぎるんでしょうか。
これから20年30年後のこの建物を見たいが、残念ながら私は・・・・

案内看板は見つけられませんでしたが、日曜礼拝があると思ます。

余談1
「復活之キリスト教会」という聞きなれない名前が気になり、牧師さんに伺いました。
日本キリスト教連合会に所属するひとつに復活之キリスト教団というのがあり、その穂高支店(失礼)—じゃなく穂高教会ということでした。
余談2
こちらの奥様は京都出身の、私の卒業小学校の後輩だそうで楽しい会話で盛り上がりました。
もうどこへ行っても・・・・あとは言うまい

付録
22日は碌山美術館開館50周年の式典と記念コンサートがありました。
キリスト教を信仰した荻原碌山のイメージにのっとった教会風美術館です

  22日の夕景
4月27日の記念講演は
「建築家 今井兼次の世界ー碌山美術館設計者のこころ」
午後1時30分 碌山公園研成ホールにて、入場無料

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同居

安曇追分駅は最寄駅。大正4年11月12日開業の駅です
自宅から徒歩で行きは40分、帰りはやや登りで1時間。
散歩の通りがかりに背高のっぽの白い花が見えたので、駅まで見学に行く

正面に廻ると ん? 微妙に違う2種の花をつける樹が並んで立っている

見上げると

2本を分解すると 左:ハクモクレン 右:コブシ

この写真で違いを見分けるというのは無理な話

ん? 幹の下部はひとつ

  モクレンとコブシは親戚だから・・・
くっついた、と委託駅長さん

さらに帰り道には味わい深い民家も。
一部かやぶき屋根と小さな桜の木

同居樹と同年齢くらいだろう崩れかけ土蔵

余談
私はワガママすぎる性格だから、とても息子たちと同居できない。
おまけ
画像はすべて携帯電話のカメラです

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苫米地さんのコンサート

”苫米地”さあなんと読むでしょう?
■○◎▲
4月13日あづみ野コンサートホールにて、
サックス 苫米地義久
ピアノ&ボーカル石塚まみ  
ドラム 表 直志  大柄の迫力あるドラム演奏にくぎづけ
のジャズコンサートに出かけ、久しぶりにノリノリで楽しんだ。

全国各地を歩き旅先のイメージに合う音楽を作るCD「音楽紀行」シリーズに取り組んでおられる。安曇野をテーマに第2弾が予定されているそうだ。

プログラムのチラシ

当日の午後のリハーサルの様子を描いたイラストは9歳の少女作です

ここは大阪出身の長谷川さんの個人ホールである。ベーゼンドルファー製ピアノと音響のよさ、舞台と100席とは唾も汗もが飛んできそうな距離感が嬉しいホールです。
演奏のなかに「りんご追分」があって、石塚さんのピアノとフルートによる演奏を海外でもされている曲。
安曇野の「美空」にひばり?

リクエストコーナーでは、何枚かのリスト用紙からトランプのばばぬき(失礼な!)よろしく3枚を選択。その1枚は私のリクエスト曲でした。
えっ曲名ですか?
第1部を聞いて、苫米地さんがまるで少年のようなシャイな方とみえたので『少年時代』をアレンジしてもらった。
幻のリクエスト曲は『As Time Goes By』アルトサックスでいつか聞きたいね。

余談1
先日の我が家のお客人Yさんは、大阪で麻生夏代さんのシャンソン歌唱指導をうけており、研究発表会にも出演するそうだ。
その彼女が、ここあずみ野コンサートホールのご好意で個人的にベーゼンドルファーのピアノを見せていただき、館長・長谷川さんの演奏もすこし聞かせていただきました。興奮したのは勿論のこと、麻生先生にも報告し羨ましがらせたことであろうと想像できる。
因みにこのピアノにはオーストリア建国1000年記念の国旗が左右2箇所に刻印されている記念品的ピアノです。
帰路直前のあわただしい時間とアポなしでの対応ありがとうございました。
おまけ
彼女は滞在の早朝、冷え込む林の中で15分の発声練習をしていた。元気で研究熱心な70代だ。
我が家でピアノ曲のCDを聞きながら、音が違う!と叫んでおりました

余談2
苫米地さんが2003年のある日、安曇野の東の長峰山から下山の道すがら立ち寄ったことから始まったコンサート連続企画だそうです。
※苫米地さんは”トマベチ”さんと読みます

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松本浮世絵博物館

松本市内といえども、郊外である。
松本ICからは近いが、便利な場所ではない。
しか~し、その収蔵量といいユニークさといい感じ入ってしまった。
松本の紙屋さんの豪商酒井家の個人(財団法人)博物館です。おそらく日本一の収蔵量ではないかと思います。

まず建物と調度品

設計は東京工業大学の故篠原一男氏。大きなガラス壁から遠く残雪の山が見える。(おまけに電線もたくさん見えるが)
元は大量の浮世絵の保管庫として出発しているので、展示室は広くない。植物性顔料の絵の保護のため入り口の高さが低い。
「最近とくに多くなった外国人入場者には申し訳ない」とは館長さんの弁

館内の椅子がどれも斬新かついかにも博物館!らしくないのがいい。

外観も館内もおよそ浮世絵博物館とは思えない

現在の企画展—–書画・五十三駅(初公開)
明治5年頃描かれたものが多く、書き手も色々、芳虎さん作が殊のほか楽しく当時の世相が見られる。

しかもキャプション(絵のそばにある解説書)は館長自らが作成されるそうです。
読み進むなかに、”天下り先を~~~”の文章があってあれ?と思っていたら”なるほど~”でした。
『浮世絵は、カメラやビデオがなかった時代、絵師が巧みに人物の表情・情報を取材するニュースリポーターだった』と館長さんは表現しています。

3ケ月ごとに、つまり年に4回の企画展を催すが、自前の収蔵品で企画できる。
7月から企画はなんだろう?

館内BGMはPOP調
案内ビデオは小気味よく10分にまとめられており、解説は館長自身でマイクを握る。よって質問OK!というあんばい。
自己紹介を「学芸員の酒井です」。もらったチラシなどまだゆっくり読んでいないからそうかと思うでしょ。
ところが実は館長であり、所蔵品持ち主の11代目当主の酒井信夫氏である。

おびただしいポスター
全国の美術館・博物館に企画展のポスターを送るそうです。よって全国から美術館・博物間のポスターが集まってくるというわけ。おそらくこれだけのポスターを収蔵している博物館は他にないでしょう。
打ちっぱなしのコンクリートには・・・・。これがまた一幅の絵のようにみえるから不思議

実は保管量も半端じゃないそうです。
特別公開「全国美術館・博物館ポスター展」の企画をお願いいたしました。
よく言われるのです・・・・  やっぱり!

外国での展覧会に多く貸し出しているようです。
一筆箋もずら~りと販売

北斎館のセンスの良さにはちょっとかなわない気はしたが、全部自前の浮世絵で作成できるのはやっぱり感服ものです。

8名のフランス人観光客来場を機に出ました。
大きな駐車場そばにポツン

  NTTは大変だわ

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初山滋 大回顧展 in 安曇野

画家も開催展も知りませんでした
大阪からのお客人と安曇野ちひろ美術館で開催中の展覧会に行く
生誕110年の画家の斬新な絵本展だ。
数点鑑賞しただけで赤の色づかいに魅了された。来館者にはおじいさん・おばあさんから小さい子どもまで。小学校国語の教科書の表紙にもなった作品も展示されているので、年配者には懐かしい絵もあるはず。

—-大正から昭和にかけて「おとぎの世界」や「コドモノクニ」などを中心に、子どもの本の美術の世界で活躍した初山 滋(紹介コメント・画像ともパンフから拝借)—

副題に—色彩と線の詩人がおりなすモダニズムの世界—とあるように非常に若々しい
信州方面に旅行計画のある方は是非、遠回りしてでも安曇野ちひろ美術館鑑賞をお勧めします。
5月13日まで
第2第4水曜日休館 2008年4/26~5/6は無休
期間中のコンテンツ「イベント・教育普及」& 入館料・割引特典をチェックすることもお忘れなく・・・

「ちひろ美術館 東京」でも鑑賞した彼女は、安曇野のほうが展示数が多く、愛用品や使用していた古家具の展示があり大満足と、ゆっくり鑑賞していた。

引き出し3段の中の転宅通知や年賀状などの小作品の収蔵も含めると、130点もの展示である。見ごたえ十分!
展示順路の脇に「絵本の歴史」ってのもあって、パピルスの時代から北斎漫画も。嬉しかった

えらく気に入った本—たくさんある版画作品から

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田んぼの熱気球

朝6時の外気温0℃ 日中は16℃ こんな時風邪をひく。
風のない土曜日の朝、田んぼの上空から安曇野を眺めるイベントに参加した。
隣の松川村で9時から、嬉しくて2回も乗ってしまった・・・・

上下するだけ  ただそれだけ
地上25~30メートルに静止し、スタートから下界に着地するまでわずか5分だけど念願はかなった


そ~れ

あがった~

わ~ぉ

  
さぁ、お次の人! 二人降りたら二人乗るんだよ

  係りの人が自分たちの体重をかけて留めている

では乗り込もう

時折ガスが炎をあげて頭上が熱い

気球の天井


田んぼの熱気球は4台のトラクターでロープを支えている

私はこのかごの中

青空に抱かれたような・・・・・ページTopに戻る

帰りがけ、気球に乗りたい若い父と幼児のモンチャク会話が聞こえる
大人一人に子供1名は無料サービつきで、1000円/回
おせっかいばばあは「まぁ行ってごらん。絶対乗ってよかったと思うよ。絵日記にも書けるもんね」と勧める。
不承不承乗り込んだが、成果を信じたい。
泣き叫ぶ声は聞こえなかった——-

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柔らかな響き

春は遠~いのはわかっているけど一度暖かい日があると、その気になってしまう・・・
つららはポキッと折れて2メートルになった

林の中ではもう芽吹きが

  

見上げると”のこり栗”がひとつ風に揺れている

  

表題は昨年逃した有明高原寮の「鐘の鳴る丘コンサート」会場です。
以前このブログで紹介した「全国でも珍しい塀のない少年院」ではもう27回目ですって。
鐘の鳴る丘のエピソードもあわせて読んで下さると嬉しい

いかにも手描きのイラストは海の中にいるような雰囲気で、写真撮影ができないのが残念だ
足りない時間を精一杯描いた苦労話も。さもありなんの上出来。
合唱や楽器演奏、ベル演奏など限られた時間での練習の深さを披露してくれた

穂高の2小学校の合唱部、婦人や学生の女声合唱団と高原寮男声合唱団がそれぞれの持ち味をだして歌声は響く。今日が初めてのコラボとはとても思えない。
ひたむきさは上手下手を問わない。小学生は大きな口をあけ表情いっぱいで歌う。
高原寮の学生は「失敗はあったけど、今日の思い出を胸に夢と希望をもって生きてゆく」と誓う。
何だろう?どうしてこんなに空気が柔らかいのだろう?

正直な感想を言ってしまうと、長い歴史上近所の住民の中には、もし寮生が脱走したら?などと心配するムキもあっただろう。穂高の住民はいいな!誇らしく思う。
寮長や先生方がすばらしいに違いない。

元教師だという隣に座る86歳の男性は、一度も欠かさず鑑賞しているそうです。
童謡だけでなくきっとご存知ない曲でも体を動かしてリズムをとっていた。
「このコンサートは毎年2月の最終日曜日だから、来年もここで会いましょう、この席に座りましょう」とお誘いを受け握手して別れました。うわ~おじいさんにナンパされたんだ、嬉しいな