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手仕事屋きち兵衛さん

現在穂高在住の木彫家、シンガーソングライター、エッセイストのきち兵衛さん。

もう20年近く前の松本の浅間温泉の小さな工房で、仏像や道祖神や小物を彫っておられたころ知った人である
浅間温泉の玉の湯が拠点になっているようだ

当時の買い物は道祖神と耳かき。大物は手が出なかった。
永らく書棚を飾り、耳が世話になっている。どちらにも焼印つき

数年前安曇野に転居された。ごくたまに道の駅で見かける気さくな人。
5月ギャラリー牧ケ原でコンサート~五月は君の季節~が開催されます

ギャラリー牧ケ原って素敵で贅沢な時空間です。
(現在水曜日が休館日だと思いますので、お出かけの時は確認してください)

ある日のコンサート会場の様子

【コンサート情報】
5月22日(土)開演14時30分
チケット 3500円(ドリンク付)
問い合わせ 090-5823-2125 小林さんへ
※チケットは、ギャラリー牧ケ原では入手できません

余談
いつの日にか、お手伝いしている竜馬と仲間の「南風コンサート」が、実現できればいいのにね

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ぬかくどおむすび

安曇野に限らないだろうが、かまどで炊くご飯は美味しい。におい立つあの湯気がたまらない!
かといって今後、我が家の庭で炊く準備をするかといえば「まず出来ん」だろうと思う。

21日の蔵コンで、
『もみ殻を燃やしてご飯を炊く道具「ぬかくど」への注目が、安曇野市で高まっている。昔ながらの農村生活を伝える道具としてイベントなどで好評』
をヒントに実現した。

アートカフェ清雅のコンサート夜の部にビュッフェスタイルの夕食を・・・とオーナーは考えた。
じゃぁ安曇野が好きでコンサートを開きたいという南風メンバーと観客に「安曇野ブランド・ぬかくどおにぎり」を
提供しようと話が進んだ。でもって協力してくださったのが『等々力おじさん』
とんでもない人に出会ってしまった。

さ~ておたちあい
道具一式軽トラにつんで颯爽とお出まし。降りたったのは・・・身長45センチくらいのワンコ

防風建具、机、勿論かまど、もみがら、水、洗ったお米、塩、ラップ、保存用発砲スチロールボックスが出揃う

手早い準備。かまどの中央に新聞紙、その周りにもみがらをたっぷり入れて点火

水加減は、お釜だから目盛りなんてついてないよ。手と目で計り微調整

全体像

お釜の縁と蓋の隙間から湯気が立つが、たちすぎる。ここでワンコ登場。重しの役目だ

3枡のお米が点火から20分で焚きあがり、甘い香りが漂う

続いておたちあい

テーブルの端にラップを30センチくらい貼り付け、塩をふり、湯のみ山盛り1杯をラップ上にトン。
また塩をふりかけ、風呂敷包みの要領でくるみ、そっと丸める。

だめだめ握っちゃダメ!
むすぶんだよ。関西では”おにぎり”、信州では”おむすび”さね
ほう~

3枡のお米は超おこげを除いて54個の出来上がり。発砲スチロールボックスに保存し出番を待つ

準備開始からきっかり1時間!

まだ続くおたちあい
蔵ではコンサートのフィナーレ。
続いて夕食会
もりだくさんの料理を前に観客、メンバー、オーナー、スタッフ、お手伝いさん(私)のたぶん24名くらいか。
そしておむすび・・・・
『等々力おじさん』もすっかり宴会場に溶け込み、ぬかくどご飯の説明やらお米の美味しい焚き方やら、
安曇野での活動報告など、とても楽しそうだった。よかったよかった。

皆さんからの「美味しい!」の声に「古古米だよ」
薄くスライスしたお餅を混ぜて炊くと、新米と同じような美味しさになるという
ほう~

小さなイベントに、3つの用事を捨ててご協力いただいた。
ささやかでも老若男女がこんな有意義な時間を共有できて嬉しかった。

『等々力おじさん』の息子はどこに? 
チェンソーカービングで製作したワンコだって。いつもそばで見守り、重しの役目をするそうだ

勢いあまって竜馬さんにこのワンコをプレゼント。重いよー
彼は軽自動車に積み込んで、千葉へもって帰りました。

チャンチャン

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カフェ清雅で蔵コンお手伝い

4度目の”南風安曇野公演”は3月21日アートカフェ清雅で、昼と夜。

演奏者車組2名は、高速道路で大風に車体が左右に揺れたという。
一見華奢なピアニストIZUMIさんが千葉から運転をしてきた。さすがに「怖かった~」
演奏者鉄道組2名は”あずさ”の松本到着が1時間近く遅れ、リハーサル時間がとれるか?とやきもき・・・

まっどうにか冷静な顔で演奏が始まった。オーボエ堀子さん、ピアノ澤井さん

昼(春待ち)公演はランチボックスを頂いたあと、クラシック&ポップスを2時間弱
サンサーンスの白鳥、ヴィバルディのオーボエ・ソナタ、バッハのオーボエ・ソナタほか
嬉しかったのはヴィバルディの四季から”春”。でも一番好きなのは昔っから”冬”だった

ショパンの「革命」と「ノクターン」をピアノソロで。

ポップスは竜馬さんと、作曲もされるピアニストのIZUMIさん
お待ちかねの大地とkokoro。ピアノソロで”たそがれ色のパン屋さん”ほか
桜をテーマにした新曲ほやほやに、お題をつけてくださいなだって

蔵コンはじめてのIZUMIさんは、弾いている間ふわふわと浮いているような心地よい感じがしたと話す。

アンコールはピアノ、ヴァイオリン、オーボエの合奏でビートルズの”Let it be”
「そのままにしておきなさい」・・・私は失敗した時『あるがままでいいんじゃない』と勝手な解釈をしてやり過ごす

ピアニストが一人足りないよ。特等席で鑑賞している

ノリのいいおばあちゃまがおられて、感心したり演奏者のトークに相の手をいれたり。
その方の83歳のお兄さんご夫婦が、山梨への帰宅途中に蔵コンへ
「次も来るきに知らせてくれや」と言い残し、夕暮れ前に運転して帰られた。
お元気だわ~

観客数は少なかったけど、和気あいあいのあったかいコンサートだった。

私の山梨の友人も駆けつけてくれ、ほうとうと並ぶ名物「くろ玉」をメンバーにプレゼント。
中央高速道の山梨近辺のサービスエリアならあるので、是非試して!
信玄のお国はほかにも美味しい和菓子があるよ

ヴァイオリニスト竜馬さんは、夜公演までの2時間にそばを食べたいという。
昨年味をしめた、あさかわさんやふじもりさんに電話するも「売り切れごめん」
無理だってこんな時間に!

さて夜(旅だち)の部
5時からの開演は、家族連れやカップルで昼よりは賑やかに始まった
クラシック→ポップスへ同じメンバーでつなぎ、2時間弱

アンコールに応えた「Let it be」夜バージョンにサプライズ!
クラシック専門ピアニストの澤井さんが、やおら譜面を手に登場
ん?
コピーの譜面で初見連弾となった。盛り上がったのは勿論

午後6時
蔵の外ではぬかくどのお釜から湯気があがっていた(顛末は次ページを楽しみに)

今夜は終演後、演奏メンバーも交え、ビュッフェスタイルの、ほのぼのお食事会。
そのテーブルに出来立てほやほやの「ぬかくどおにぎり」が登場したってわけ

観客もメンバーもスタッフも”愛すべきぬかくどおじさん”も・・『おこげも混じったおいしいおにぎり』に
舌つづみ・・・

高校進学の決まった吹奏楽部青年のテーブルでは、クラリネット奏者堀子氏と話が弾んでいた。
主催者カフェ清雅・岡村さんの「若い人にぜひ聴いて欲しい」企画は、成功したようだ。

ぱくぱく食べて画像なし、トホホである

余談
今日、オーボエ堀子さんから後日談メールがきて
—-雄大な山々に囲まれた、澄んだ空気の安曇野から新宿へ帰ってきたとき、夢から覚めたような気持ちになりました。

部活でオーボエを吹いていた、という高校生の男の子がいましたね。
その部活の後輩の子から電話があり、「オーボエの音色を良くするにはどうすればいいでしょうか?」という質問をしてくれました。
電話で伝えられる限りのことは話しておきました。次回の公演で会えればいいなあ、なんて思っております—-

目に浮かぶような楽しい光景だな、と披露した次第。

小さな小さなサロンコンサートだけど、いにしえの蔵が醸し出す人間模様に、蔵好きにはたまらない

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木目透かし彫り展

全国でも珍しい木目透かし彫り作品展・・・見事です。

塩尻市の塩原博文さんの作品展をアートカフェ清雅へ見学に。

まさか彫刻刀でけずっているとも思えないし・・・
数百年の自然が育む天然木の木目を生かし柔らかい部分を抜くらしい。
浮世絵もこのとおり

その製作法の想像がつかないが、簡単に言ってしまえば

サンドブラスト・・・・ダイヤモンドや鉱石の粉末を吹き付ける工法らしい。

古くから墓石や記念碑の文字入れに採用されていた工法を、より細密な粉末や道具、絵師の腕とアイディアにより芸術作品として進化したと思われる。

その他、会場の展示作品から
まずはオーソドックスに衝立

新しい分野で、ショパンの譜面。
ショパンは今年で生誕200年。楽譜がこんな形で後世に残るとは想像もつかなかったことだろう

岡山県の詩人とのコラボレーション
お子さんの誕生記念に、還暦のお祝いになど、名前の文字を入れた創作詩を塩原さんが彫る

ガラス製品もある

うまく説明できないなぁ
偶然作家さんの来展に居合わせたが、たいそう立派で穏やかな紳士と打ち合わせ中。
残念ながら詳しいお話は聞けなかった。

長時間の面談が飛躍の架け橋だといいのにね。

塩原博文さんのホームページを見ると作品の木目を綺麗に見ることが出来ます。

どうも私の大雑把な性格では見てるだけで目がまわりそう。

3月19日まで、月曜日は休館
豊科の県立こども病院北「アートカフェ清雅」で開催中
電話:0263-72-3982

北斎の浮世絵作品は小布施の北斎館にも展示されている。
2度訪ねているが、気づかなかったなぁ

余談
「3月20日からの写真展も素晴らしいよ」と、居合わせたカフェのお客さんから聞きました。

21日(日)は南風のサロンコンサート
ショパンの作品も・・・・きっとあるでしょう

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野麦峠スキー場に輪かんじき


昨夜は出来上がった輪かんじきをヒュッテの部屋に掛け、リビングで9人(宿泊客とオーナーとスタッフ)
のためのヴァイオリンサロンコンサートを聴いた。
ぐっすり眠り目覚めた8日朝は、まずヒュッテの周りをサクサクサク、サクサクサクと歩き、履き心地を試す。
おぉなんと軽く、西洋かんじき(スノーシュー)よりすっきりした歩みが出来る。
 ゴム長靴に履く

近道5分の野麦峠スキー場へ向う。
ガスってるけど頂上は青空と聞き、リフトに乗った。

なかなか晴れず、時間待ちにあちらこちら歩き回る。動物の足跡もいくつか

時に青空も見せたが

10時半から12時まで粘って断念。天候はままならず・・・・

若い娘さんふたりが、「かんじきおばさんだ」「わ~私等より早く歩けるんだ!」と珍しそうに眺める
その後スキー客が入れ替わり楽しそうに見に来る。彼らはリフトで上がってきては滑るを繰り返す。

ここは

入り口リフト乗り場との標高差730メートル。一気に滑り降りたらさぞかし気持ちよかろうね。

結局あきらめ、かんじき履いて下りリフトの乗り口標高1850メートルあたりまで、
早足30分で標高差280メートルを駆け降りたのだ。

恐るべしかんじき!紐は緩みもせず輪っかはびくともしなかった

面白いリフトシステム。チケット5枚で頂上へ行き戻って来る。
登り:①→乗り換え②→乗り換え③を使う
下り:頂上から②地点まで徒歩→リフトに乗る④→乗り換えて標高1400メートルのスキー場入り口へ⑤
つまり頂上付近のリフトは登りのみ、下りは乗せてくれない。不思議・・・

最近は板が短く、初心者や中高年向きにフィーリングスキーという新しいジャンルがあるそうだ。

登山用の防寒着はあるから板、○、▽・・・・
いやぁ続けられるか、わかないので・・・・
Hutte不思議童子のオーナーも「やってみれば」・・・・

空いてるし、滑走距離は長いし、松本インターから40分だし、ごちゃごちゃと遊ぶところはないし。

ヒュッテのお客は、本当にスキーの好きな人が集まるスキー場だと評価する。

付録:
Hutte不思議童子さまから画像拝借。
こんな晴天と雲海が眺められたそうです。「行くべきだよ」と勧誘して下さったスキー場で出会った皆様、お世話になりました

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輪かんじき

雪深い奈川は、合併により今では松本市内である

今年もスノシュートレッキングに行く予定だったが、「野麦峠自然学校」のお世話でちょっと周り道することにした。
スノーシュー(西洋かんじき)を好きになれないので、思い切って本格的な輪かんじき作り体験に変更。
7日の10時に到着。先生は早朝から来て準備してくださっていた。

先生持参の輪かんじき見本——-こんな感じに出来上るらしい。

上の作品は50年前のものだそうで、中央にある茶色の毛は牛の皮。水に強いので使われていた

先生は松本市奈川の”山暮らしの達人”古幡富清さん。ヘアバンドが粋

経験豊富で楽しい話を聞きながら、10時~2時まで20分の昼食を挟んでみっちりマンツーマンで製作した。
といっても要の部分は先生の手になる・・・・

(1)午前中は輪作り。すでに曲げてあるが、ここに至るまでの行程はすごい
①材質はクマフジ。厳寒時に1メートルくらいずつ伐採し、大釜でぐらぐら煮る。
②柔らかくなると馬蹄形に折り曲げひもで固定する。
③その後、春の農繁期までの3ケ月冷水(井戸水)に漬けて強度をつける。引き揚げてから樹皮をはがし、その後乾燥して使う

(2)2本1組で足の大きさに合わせ、銅線でしっかり留めつける
手前の赤いビニールテープは”こちらが前”の表示

甲の方がかかとより幅広でしょ

銅線部分をビニールテープで包む

(3)爪は本来木製の楔なのだが、長い使用には割れる確率が高いため、金属の爪を特製。
命に関わる大切な部分は念入りに留めつける。
 輪の端の面取りは私の仕事

(4)午後から”編み”に入る。中央に底の渡し線

さらに4ミリくらいのビニール紐を芯に編む。これも私の仕事

わっか内にひもを渡し

完成した私の輪かんじき。中央の太い紐は結びと吊り下げ用

 中央の白いビニール紐で長靴とかんじきを結ぶ

結び方も習う

その夜は「HUTTE不思議童子」に宿泊
常連さんばかりの宿泊客のお一人にヴァイオリニストの青木さん。
タイスの瞑想曲、サン・サーンスの白鳥、クライスラーの愛の哀しみなど10曲ほど生演奏を聞かせていただいた。
伴奏のピアノは公演パートーナーの音源を吹き込んだカセットテープで、デュオとなる。

そうそうサン・サーンスの「白鳥」は、水面下の足の動きをピアノで、水面上の白鳥の泳ぐ様子をチェロで優雅に表現しているそうです。
安曇野に滞在中の白鳥をみると、水面下を想像して笑ってしまうかも

さて明日は輪かんじきトレッキングデビューだ

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鐘の鳴る丘コンサート2010



持ち帰りどうぞ!のきり絵。私の部屋を飾る一枚

♪緑の丘の赤い屋根~~~
開放された少年院有明高原寮の「第29回 鐘の鳴る丘コンサート」が、今年も2月最終日曜日に開催された。
今年は昨年よりいっそう多くの観客だったように思う。

体育館に張り巡らした労作は、今年のテーマである”未来への勇気”に因み制作したもの。
手塚治虫の白いライオンをヒントに、生徒自らが少ない時間に精一杯準備したという。
写真で紹介できないのが残念だ。

地元の女声合唱団と、この日のために結成された有明高原寮生徒約20人の男性声合唱団の混声合唱。
沖縄出身のゲスト・ユキヒロさんのミニライブ。
生徒のギター演奏プログラムにユキヒロさんも加わる。
観客と出演者全員で合唱する曲も含めて最近流行の派手なものではなく、思い出のメロディーや唱歌が多い。
生徒にとっては縁の薄い曲だろうに、見事に演奏できるのは第1回から関わる早春賦愛唱会・西山さんのご努力の賜物と深く感謝する。

ゲストのユキヒロさんオリジナルの「今日から明日へ」と「HEIWAの鐘」が全国の高校の音楽教科書に採用されている。声といいトークといい澄みきった風が会場を漂った。
道を誤らねば高校生活で出会ったかもしれない2曲に、生徒達はどんな思いを込めて歌ったのだろう

毎年、生徒や観客の心に残る企画である
来年の30回記念を期に「鐘の鳴る丘音楽祭」にしようと提案された。

穂高住民の寛容と心意気を誇りに思う日である

余談
恒例の早春賦音楽祭(穂高会館)5月23日にユキヒロさんのゲスト出演が決定しているそうだ

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カフェ清雅で南風コンサート

昨年秋に続いて、またまたヴァイオリニスト竜馬と仲間が安曇野へやってくる
今回も大好きな蔵のカフェとギャラリーの「アートカフェ清雅」です

↓この画像をクリックし、もう一度クリックすると拡大します。画面を閉じずに戻るボタンで・・・本文へ

今度のコンサートは旅立ちの季節にふさわしく、特に若い方たちに聴いてもらえれば嬉しいと
オーナーは言います。

和気あいあいとランチのあと音楽を楽しもう
音楽を聴いたあと演奏者も交えてビュッフェをいかが?
と、3月日21日(日)2公演のおもしろい企画をしています。
だから小学生は(保護者同伴)1000円、中高大学生は1500円です

詳しくはアートカフェ清雅へ
電話:0263-72-3982

おまけ
以前紹介したアートカフェ清雅
現在の営業時間はたしか11時~だと思います  

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田園のD51

有明山の

麓の田園に
1977年に旧穂高町が旧国鉄から譲り受け「あづみのD51483保存会」が管理・補修を受け持つ
D51型蒸気機関車がいる。

保存会では毎年、ボランティアが清掃しているという。

このD51型蒸気機関車は1940年に製造。1976年廃車。
たどった道は、
建造当初は熊本で活躍
昭和20年アメリカの原子爆弾投下時、広島にいたため、原爆の灰を浴びている。
戦後北海道に渡り、主に貨物輸送に活躍。地域に大きな貢献をしたが、昭和51年廃車となった。
その間、なんと地球を63.8周走行したという。

安曇野へやってきたのは、臼井吉見氏の小説「安曇野」により、全国に知名度がひろがったのを契機に
町興しの担い手になったから

この雪景色にD51君は北海道を思い出しているかもしれない。

ポツンと置かれた機関車は、この地に似合うような似合わないような寂しげな風情である。
時々散歩に通りかかるが、子ども達が遊んでいるのを見かけたこともない。
地域の大人でも、その存在を知らない人が多いのでは?と思うのだが、どうだろう。

だからって華やかなイベントに借りだされるのも本意ではないだろう・・・きっと

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節分祭

畑の師匠に声をかけていただき2月3日に「節分祭」を経験した。
松本市のレストラン「ヒカリヤ」

もう4年前くらいだろうか、たまたま通りかかりに新装開店前後のお店の中を見せていただいたことがある。
ほんの入り口近くだけだったが、由緒ありそうな重厚な古い建物と記憶している。
メニューをどうぞ、と頂いて帰ったが、高いなぁと・・・・その後すっかり忘れていた店だ。

さてお祭り
日本の古きよき伝統文化を継承してゆきたいとの趣旨で、今年は3年目だそうだ。

会場はヒガシの和食の間。上がり框の正面

式次第にそって
挨拶

新内節は人間国宝の鶴賀 若狭掾さんの浄瑠璃

乾杯
食事は恵方巻から始まった。今やコンビニも参入の海苔巻き。
一気にかぶりついたがあいにく撮影漏れ。
しかし大勢で同じ方向を向き海苔巻きを齧るという構図は、客観的に想像するに恥ずかしい。
巷間のあの太巻きでなく直径4センチ×長さ10センチほどの上品なものだった。

「歳徳神」と書かれた方角が今年の恵方の西南西

陰陽道(おんようどう)でその年の福徳を司るとされる神。この神のいる方角を、明きの方・恵方(えほう)といい、万事に吉という。

おすし屋さんの計略による関西発祥とよくいわれているが、れっきとした陰陽道が関わっているんだね。

七運盛り 
な”ん”きん き”ん”かん ぎ”ん”なん に”ん”じん い”ん”げん だ”い”こん れ”ん”こん 

寒造り。器に見える赤白はだいこんとにんじんの桂剥き。美味しくてパリパリ頂きました

福枡蕪

あれこれありましたが、食べるのに夢中で撮影できたのはこれだけ。

合間の独楽回しやお神楽のパフォーマンは、和力の加藤木 朗さんと息子さん。
獅子舞。加藤木さんの笑顔が忘れられません

神楽は、精悍なお顔の息子さん(高校生)の力強い舞いだった

『和力は、固定された集団ではありません。
自分の世界をうみ出す者が、独りでは出てこないものを追い求め、
互いに影響し合いながら創り出していく、空間と時間の名前です』
ということで、メンバーの一人加藤木さんの登場でした。

加藤木さんは南信州・阿智村にお住まいとのことで、和力のホームページはこちら

最後は大笑い
希望者の大の大人がぞろぞろと、豆をいっぱい入れた枡を先頭に、館内のあちらこちらを豆をまきながら練り歩く。
「鬼は~そと、福は~うち」実際に窓を開けた外へ、室内へと撒き散らすのだ。
店主も若女将も・・・・
 因みに左は女将さんではありません

厨房へも豆はまかないが、挨拶に

「豆は明日スタッフが拾いますから、ご自分の歳以上は召し上がらないように・・・・」
ハイチを思うと、この大量の豆の顛末は?・・・・ツライ

スタッフの男性は和服の女装を、女性は裃の男装。
おとなの、粋で上品な御茶屋遊びと言ったところかな?

宴が終わり、帰り際の上がり框の脇。こういうものを見ると日本に生まれてよかったと感心する

小雪舞う玄関を後に一路帰宅へ

17時半から21時半まで4時間たっぷり美味しく楽しませて頂きました。
今後、五大節句の 桃 端午 七夕 重陽 と続くそうです。

参考:
『重陽の節句の起源は、ほかの節句と同様古来中国にさかのぼることができます。中国では、奇数は縁起のよい陽の数とされ、一番大きな陽の数である九が重なる9月9日を、「重陽」として節句のひとつとしてきました』