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悲しみ


うっすらと雪をかぶせた赤松の木々。今朝7時の外気温0℃ 最高気温5℃と予報されている


ステキな山男が亡くなられて、松本の葬祭ホールでお通夜と葬儀が営まれました。
「仕事を終えたらゆっくり旅や山やスキーを楽しみたい」と言っておられました。なのにその直前に・・・
愛犬の散歩にカウボーイハットを被り、それがよく似合うお洒落な方でした
ファンの一人として悲しい

松本のお通夜の風習に良くも悪くも印象が残った
お通夜は自宅で営むのが普通でわれわれ新信州人には自宅外でも違和感はない。
1時間のお通夜を松本日光 放光寺のお坊さまは、実にいいお声で分かりやすい言葉で進行された。
ただご親類では納棺の儀には抵抗があったようです。ご遺体をふとんからお棺に移し衣裳を整え花を添え、最後のお別れをする。
ここまではOK。全て出来上がったお棺を前に読経して”はい終わりました”よりどれだけ気持ちがいいだろう。一歩一歩仏様になる道へお送りする心境ではないかな?と私は思いました。
ここからがちょっときつい。
最期お棺に蓋をする時、遺族や親族が大きな石で釘打ちをするのだ。最後のひと打ちまで・・・・・・
慣習と歴史にはそれなりに意味はあるのだろうと考えることにする

翌日のお葬儀はご友人や会社の方がたで賑やかでした。昨夜と同じお坊さまは、お葬儀でも分かりやすい言葉で葬送の儀を進められました。
友人二人と会社の方一人のお別れの言葉は、とても心のこもった無念を語りかけておられました。葬儀社の職員も淡々と一人で進行する。
都会での私の経験では葬儀社の人が、頼みもしないのに”ご心痛のご遺族に代わって”などとオーバーに挨拶をしていたこともあった。経歴や信念をまるで家族のようにマイクにむかって話す場面もあったっけ。いやだなぁと感じたこともありました。

山男の庭にあるヤマボウシ。今朝の雪で葉の落ちた白い枝ぶりが一幅の絵のようだ
たまに缶ビール片手にやってきて我が家の庭先で会話したり、愛犬が綱を放して行方が知れなかったときは「旅に出たのかな?まもなく帰って来るでしょう」とノンビリしたもの。
お互いに今年花が咲かなかったヤマボウシを見て「天候のせいかな?来年はきっと咲きますよ」と話したのが

  つい昨日のような・・・

結婚式より葬式のほうが多くなるだろうセレモニー会社の思惑に惑わされないぞ。
私の願いは密葬。すでに現役を退き社会活動もせず、安曇野をほっつき歩いているだけの人生の最期はひっそりと・・・・が理想だ
私の父も妹も60歳前に亡くなった
ご冥福を祈ります

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2 thoughts on “悲しみ

  1. Unknown
    喪中につき新年の挨拶を・・・そんな葉書の届く季節となったが、今年はやたらと多い。そういう歳になったのか。まだまだ友人本人ではなく、親であるが。学生時代に逢ったきりのため、若くしてと思うが・・・それほど若くは無かった。が、淋しい気持ちに変わりは無い。千の風の歌詞には癒される。

  2. 若いつもりでも
    路進さん、年齢の差を感じます。
    今年は夫を○歳でとか弟を△歳でというのが、親を・・・を越えました。喪失感と孤独感に向き合ってゆかなければいけない年代の、始まりでもあるかもしれません。
    千の風は以前新井満氏の本を読んだことがあり、こんなにヒットするなんて予想していませんでしたね。

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