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風性と土性


この春咲いたれんげは一昨年秋に播種したものだ

しょぼいが思い出に残る花となった


信州大学の名誉教授玉井袈裟男さんが6月11日に亡くなられた。
——本日の市民タイムスのコラム「みすず野」から抜粋
新たな活力や文化の創出を願った『風土舎』は
「風性の人ならば土を求めて風になれ。土性の人ならば、風を呼び込む土となれ」(詩集から命名)——

長野県に移住後、毎朝刊地域紙「市民タイムス」のコラム記事から、玉井教授の静かな活動『風土舎』を知り、影響を受けたことがふたつある。
私自身は風性にも土性の人間にもとてもなれないが、教授から自然への感謝や畏敬の念を抱くことを教わった。

里山を歩き、散歩道から見える山をひとつづつ登り始めたこと。

”れんげの花咲く里づくり”に触発され、自分なりのれんげを咲かせようと決めたこと。作れないがれんげ米の存在を知ったこと。
家庭菜園で、格闘しながらも土に親しむようになったこと。

ありがとうございました。

2 thoughts on “風性と土性

  1. 不躾お許しを
    はじめまして。

    実は1年ほど前から毎日拝見させて頂いてます。
    いつも羨望の眼差しで美しい写真や記録を見させて頂いています。

    きっかけは、昨年安曇野に土地を購入し、蔵くら様と同じく大阪からの移住を計画しはじめた事。
    そして、私の勘が当たっていれば共通のお友達が存在しているという親近感からでした。

    そして、今回、玉井袈裟男先生のお名前を拝見!不躾かとは存じましたが、とうとう厚かましく書き込みしてしまいました。
    すみません、玉井先生は知り合いではないのですが、タイムリーな話題でございまして…。

    先生は主人の学生時代の恩師でして、私共も12日に主人の後輩からの連絡で知りました。
    お別れ会が7月19日に松本大学で行われる予定と
    の事で縁は深くないのですが、これも何かのご縁かと思い、ちょうど建物の基礎工事最中で、その現場視察がてら信州へ赴こうかと思っています。

    すみません、文章がわかりづらいですね。
    縁は深くないのに、何かのご縁とは…。
    主人の恩師と書きましたが、クラブの顧問をして頂いていた縁で学問は教わってないという事らしいです。

    そして、最近になって安曇野にログハウス建築を始めることになって、疎遠だった主人のクラブ仲間に連絡をとりはじめた事がきっかけで先生の死を知るに至ったからです。
    これが、なければ知ることはなかったように思ったもので、何かの縁を感じました。

    昔、安曇野で「れんげまつり」を先生が企画なさったような話を主人から聞きました。
    個人的には、れんげ畑には田舎育ちということもあり、牧歌的な憧憬のようなものがありまして…。今の暮らしでは、なかなかお目にかかれません。

    私は最近になって「風のノート」を読ませて頂き、心を動かされ、憧れというか、これから安曇野で生きていく覚悟のようなものを投げかけられたような思いが致しました。

    はじめまして…なのにダラダラと書き込んでしまいました。
    全くこういった行為はしないのですが、ついつい勝手な親近感が重なって書き込んでしまいました。重ね重ね不躾をお詫び致します。

  2. 雨の日に、楽しい話題
    ようこそ、コメントありがとうございました。
    れんげが連れてきてくれたご縁といったところでしょうか。
    移住の翌年春、堀金や穂高のあちらこちらをれんげ探しに出かけたものでした。散歩道の有明の休耕田に、有明山をバックにした大きなれんげ畑を見つけた時は感激いたしました。昨年はなかったので寂しかったです。

    最近の松本大学の躍進ぶりは、玉井教授の貢献大なるものがあると思っております。地域密着、産学協同の開かれた大学です。

    共通の友人・・・・う~ん当分悩んでみますね。
    クィリチビさんの勘が大当たりだといつかお会いできますね。きっと

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